ども!
節約投資家のぱんだマンです。
SBIアセットマネジメントから高配当ETFの「VYM」と「SPYD」に投資する投資信託が誕生しました。
その名も
- SBI・V・米国高配当株式インデックスファンド(年4回決算型)
- SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックスファンド(年4回決算型)
どちらも米国株に投資するものではなく、直接米国ETFのVYMとSPYDに投資するファンドです。
また信託報酬も格安レベルとなっていますので、定期的な分配金や高配当株式に投資したい人にとっては使えるファンドかもしれません。
ただ個人的に何点か思うところがありますので、ファンド紹介と合わせてご説明しようと思います。
ファンド概要
まずは実質VYMファンドの「SBI・V・米国高配当株式インデックスファンド(年4回決算型)」の概要から。
ファンド名 | SBI・V・米国高配当株式インデックスファンド(年4回決算型) 愛称:SBI・V・米国高配当株式(分配重視型) |
---|---|
設定日 | 2024年1月30日 |
信託期間 | 無期限 |
連動対象 | FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス (円換算ベース)連動 |
為替ヘッジ | なし |
販売手数料 信託財産留保額 | どちらもなし |
信託報酬 | 年率0.1238%(税込) |
主な販売会社 | SBI証券 |
分配金 | 年4回(2月、5月、8月、11月) |
新NISA対応 | 成長投資枠のみ |
基本的にこのファンドは投資家から集めたお金を米国ETFの「VYM」に投資することで、FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス(円換算ベース)への連動を目指すファンドです。
SBIアセットマネジメントでは2021年6月に同じ指数に連動する「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」を設定しているんですが、中身についてはほぼ同じです。
ただ既存ファンドは年1回の決算に対し、新ファンドは年4回の決算と投資先であるVYMの決算回数に合わせたファンドになっていること。
分配金を既存ファンドは内部で自動再投資して基準価額の最大化を目指すのに対し、新ファンドは投資家に分配金として払い出す点については大きく異なっています。
特に二点目の分配金の取り扱いは、『定期的なインカムが欲しい』という人にはピッタリな商品でしょう。
これまで分配金目当てで米国ETFのVYMに投資していた人にとっては、手軽に売買できる投資信託でVYMと同じように年4回の分配金が受け取れるんですからね。
しかも信託報酬も年率0.1238%(税込)と本家VYM(0.06%)と比べると少し高いですが十分低コストですし、二重課税調整にもファンド内で対応しているとSBIグローバルアセットマネジメント代表取締役社長が明言していました。
ありがとうございます。ご案内の通り、海外ETFへの直接投資の場合は、二重課税された分を一部取り戻すためには、投資家自らが外国税額控除の申請をする必要はありますが、当該ファンドは、ファンド内で調整されるため、その必要はありません。 https://t.co/xYAfH5gh4V
— 朝倉智也(Tomoya Asakura) (@tomoyaasakura) December 22, 2023
なので税制的にもかなり優位性のあるファンドなので、本家VYMよりもこちらの方が個人的には良いかなとも思います。
続いて実質SPYDファンドとなる「SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックスファンド(年4回決算型)」の概要がこちら。
ファンド名 | SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックスファンド(年4回決算型) 雪だるま(S&P500高配当株式-分配重視型) |
---|---|
設定日 | 2024年1月30日 |
信託期間 | 無期限 |
連動対象 | S&P500高配当指数(配当込み、円換算ベース) |
為替ヘッジ | なし |
販売手数料 信託財産留保額 | どちらもなし |
信託報酬 | 年率0.1338%(税込) |
主な販売会社 | SBI証券 |
分配金 | 年4回(2月、5月、8月、11月) |
新NISA対応 | 成長投資枠のみ |
こちらも基本的には投資家から集めたお金を米国ETFの「SPYD」に投資することで、S&P500高配当指数(配当込み、円換算ベース)への連動を目指すファンドです。
ただこちらはVYMファンドと違って、類似するファンドがSBIアセットでも他運用会社でもありません。
なので日本初のSPYD連動ファンドということですね。
ちなみにSPYDが連動を目指すS&P500高配当指数というのは、S&P500の採用銘柄の中で配当利回りが高い80銘柄の株価を均等に組み入れて指数化したもので、
- 金融
- 不動産
- 公益事業
の銘柄を中心に構成されています。
また似たようなETFとして知られる「VYM」や「HDV」と比べると最も株価の変動が激しく、かなりピーキーなETFといってもいいでしょう(でも配当利回りは最も高い)
ただS&P500やナスダック100で大半を占める情報技術セクターやヘルスケアの割合がSPYDは10%程度とかなり低いので、合わせて保有したり高い配当利回りを狙いたい人にとってはいい商品になるかもしれません。
信託報酬も年率0.1338%(税込)と本家SPYD(0.07%)と十分低コストですし、こちらも二重課税調整にも対応済みなのは嬉しいポイント。
なので個人的にはこちらも直接SPYDに投資するぐらいなら本ファンドでいいと思います。
私は利用しないけど、利用価値はありそう
以上がSBIから新たに登場したファンド2本の紹介なんですが、私はこれらファンドに投資するつもりはありません。
というのも、そもそも高配当株式は資産の最大化には向かないため私の投資目的に合いません。
実際、SPYDが誕生した2015年からの推移を確認してみても「VYM」と「SPYD」はS&P500(SPY)に劣後していますし、最大下落率もS&P500以上にひどいです。
これなら配当利回りは低くても、S&P500と同じくらいのリターンを出せる「VIG」の方が個人的には好きですね。
また分配金に関しても払い出せれるということは課税されるということですから、今のところインカムゲインが必要ない私にとってはなんのメリットもありません。
なので個人的には
- すでに引退されているけど定期的な収入が欲しい方
- 最終的なリターンは低くても定期的な収入が欲しい方
これらの人にこのファンドは合うような気がします。
特にこれらファンドは二重課税調整にも対応済みですから、米国ETFに直接投資している人はこれらに乗り換えてもいい気がしますね。
以上、参考にしてもらえると嬉しいです。
それではまた次回!
have a pandaful day
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