【CXSE】中国株投資35ヶ月目。不動産セクターの回復なくして中国経済復活なしか?!

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定期経過報告

ども!
節約投資家のぱんだマンです。



今月9日、中国が推進する巨大経済圏構想「一帯一路」に参加している唯一の主要7カ国(G7)の一国、イタリアが構想からの離脱を中国側に伝えたことを発表しました。

イタリア首相「一帯一路」離脱方針を中国に伝える 米メディア | NHK
【NHK】イタリアのメローニ首相が9日、訪問先のインドで中国の李強首相と会談し、この中で中国の巨大経済圏構想「一帯一路」から離脱す…


覇権主義的な動きを見せる中国への警戒感に加え、経済的な恩恵が乏しいことへの不満が高まっているのが理由らしいですが、これは構想の実現を掲げている中国にとっては悔しい出来事だったでしょうね。

なにせこの構想を提唱したのは現・国家主席の習近平本人ですし、今年はその提唱からちょうど10年にあたる記念の年。


完全にメンツを潰された形になるわけですが、メンツを重んじる中国が「今後どんなことをしてくるのか」、中国に投資する一人の個人投資家として不安になります。

普通に考えるなら離脱させないようイタリアへの投資を増やしたり、イタリアからの輸入を増やして引き止めるんですが、中国ですからワンチャン関税の引き上げや輸出入の制限などの報復もあると思っています。


今後のニュース次第では中国の長期的展望に変更があるかもしれませんから、続報が出た時にはまた報告しますね。


それでは今月も中国株ETFに投資した結果と、中国経済の近況についてご報告しようと思います。

このブログでは、米国株インデックスメインのリスクヘッジとして中国株ETFに積立投資した結果を毎月公開しています。


現在の中国株は政治不安によるカントリーリスクで割安になっているものの、そのポテンシャル自体はかなり高く、中長期的には米国・米ドルの覇権国・基軸通貨の地位に取って代わる可能性があると私は思っています。

積立設定と投資方針はこんな感じです。

投資金額:約3万円/月
利用証券会社:SBI証券
投資期間:35ヶ月(2年11ヶ月)
投資方針:ポートフォリオの3.3%まで積立投資
投資銘柄:中国のトップ民間企業に分散投資できる米国ETFの「CXSE」
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不動産セクターの低迷続き、株価は下落


まずはCXSEの株価の動きですが、この1ヶ月のパフォーマンスは▲5.8%とかなりの下落。

先月の▲6.0%に続くように中国株は冴えない展開が続いています。


この原因となったのは、やはり中国不動産セクターの不振です。

恒大集団と碧桂園という中国の不動産開発の最上位が債務危機に陥っているのは以前から紹介していますが、その現状は未だに危機を乗り越えるための道筋すら立っていません

むしろ会長が警察に監視下に置かれたり、新規債券の発行が許可されなかったり、利払いが遅延していたりと状況は日々悪化しています。

中国恒大集団の部門、40億元のオンショア債で支払い履行せず
中国の不動産開発大手、中国恒大集団の危機は、同社本土部門がオンショア債の元利支払いを履行できなかったことでさらに深まった。オフショア債権者との再建計画が揺らぐ中、今回の支払い不履行で恒大の将来に新たな不確実性が加わった。


中国の不動産セクターはこれまで中国経済を支えてきた成長エンジンであり、GDPの3割を占める一大産業ですから、ここがある程度の目処をつけない限り中国経済の回復も厳しいと言わざるおえないでしょう。


また不動産開発業者は、これまで金融機関から莫大な借り入れをしながら事業を拡大してきました。

その事業が焦げ付いているんですから、金融機関への負荷も当然増加しています。

つまり不動産危機を端に発した金融危機になるリスクもありますから、賢明な投資家ほど今は中国株から手をひくでしょうね。



ただ、悪いニュースばかりではありません。

先月末に発表された8月の主要経済指標はいずれも市場予想を上回り、久々に市場に好感をもたらしました。

中国の8月の主要経済指標は予想を上回るも力強さを欠く不動産市場が引き続き低迷、景気は当面停滞が続く


特に製造業の生産動向を示す鉱工業生産指数が前年同月比で上回り、7月前月比でも伸び率が拡大したのは景気が好転している良い兆候。

また個人消費の動向を示す小売売上高も前年同月比・前月比の両方で伸びが加速しましたから、これも景気が良くなっている良い兆候です。


また不動産セクターに関しても中国当局と中央銀行が住宅ローン関連規制を緩和するなど、不動産市場を活性化させる手を打ってきたのは良いと思います(抜本的解決にはならないけどね)

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辛い投資状況は続く…


以前として中国経済に対しては激しい向かい風が吹いている状況ですから、ハイテクメインなCXSEでもその影響は色濃く反映されます。


現在の投資状況は米ドル建てで▲35%、金額ベースだと3,133ドル(23万円)の含み損です

先月からさらに1万円以上赤字が拡大しています。

上がドル換算、下が円換算です


今後の展望としても不動産セクターの低迷が続くと予想されていますし、かねてより中国政府はデフォルトリスクのある不動産開発会社は救わない方針を発表しています。

元々不動産への流動性規制を決めたのも習近平国家主席ですから、10月の党大会以降も大幅な修正はないでしょう。


なのでCXSEの株価も当面これに引っ張られるように停滞が続くでしょう。

ただファーウェイが米国の半導体規制を乗り越えて作った最新スマートフォンのことや、アリババが世界のLLM開発者や企業向けに生成AI開発の課題を解決する新サービスを発表Aしたことなど、ハイテク業界はひっそりと着実に進歩しています。


だからこそこの期間を『安く仕込むチャンス』だと信じて、今はひたすら投資を継続していきたいと思います。



今月の報告は以上です。

それではまた次回!

have a pandaful day

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