つみたてNISA67ヶ月目。「遠くの戦争は買い」は本当なのか

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定期経過報告

ども!
節約投資家のぱんだマンです。



今回は毎月恒例のつみたてNISA結果公開回ですが、ここ最近は中東情勢が悪化してきましたね。

『過去20年で最も静か』と言われていたのが一転、イスラエルとハマス(パレスチナ・ガザ地区を実効支配する武装組織)による武力衝突によってその平穏は脆くも崩れ去りました。


イスラエルの背後にはもちろん同盟国である米国がいますから、これは米国株投資家にとっては他人事ではありません

また中東のリスクが上昇すると原油価格にも影響が出始めますから、ようやく後退してきたインフレが再び加熱する可能性もあります。

情報BOX:中東緊迫化、石油市場への影響 想定されるシナリオ
イスラエルとイスラム組織ハマスの交戦は、石油市場にとって、ロシアによる昨年のウクライナ侵攻以来の重大な地政学リスクをもたらしている。


投資の格言通り「遠くの戦争は買い、近くの戦争は売り」となるか要チェックですね。

それでは今月も

  • つみたてNISAの投資状況
  • 米国経済の状況

について紹介しますので、S&P500などの米国株に投資している方は参考にしてください。



このブログではつみたてNISAが開始された2018年からの資産推移を毎月公開しているので、『投資するとこんな感じになるんだな〜』と多くの人に知ってもらえると嬉しいです。

そして少しでも多くの人が投資を始めて、より良い人生にしていってもらえたらと思います。

つみたてNISAに関する設定はこんな感じ。

投資銘柄:eMAXIS Slim米国株式(楽天VTIは現在保有しているだけ)
投資金額:月33,333円
利用証券会社:楽天証券
投資方針:31歳・子なし・会社員・リスク許容度高。運用可能年数も長いので米国株インデックスに集中投資
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投資結果と米国経済について


早速結果ですが、月3.3万円の投資を67ヶ月(5年7ヶ月)続けると398万円になりました!(投資元金は233万円)

先月の401万円からは3万円ほど減って再び300万円台に…(´Д` )


ただやはりつみたてNISAを始めた2018年4月からのパフォーマンスで考えると、まだまだ投資元本を大幅に上回るほどの含み益があります。


この1ヶ月パフォーマンスが振るわなかった要因としては、

  • 消費者物価指数、小売り売上高、住宅着工許可件数などの経済指標が相次いで市場予想を上回った
  • 長期金利が16年3カ月ぶりに4.9%台に上昇した
  • ドル高と中国への半導体規制強化によるビッグテック銘柄の業績悪化懸念
  • イスラエルの武力衝突によるリスクオフ志向

これらの影響が大きかったと思いますね。


特に個人的には「マグニフィセント・セブン」と言われるこれまで相場をけん引してきた超大型7銘柄の短期的な展望について少し懸念があります。


というのもこれら銘柄は9月26日時点においてS&P500の年初来リターンの80%強を占めている反面、そのバリュエーションは7銘柄でPER31.8倍と、S&P500全体の18.1倍をはるかに上回っています

このような割高なバリュエーションで取引されている銘柄が現在のS&P500の1/4を占めているわけですから、国債利回りの上昇や地政学リスクの上昇、ドル高による業績不振などによっては今後大きく下がる可能性もあると思っています(短期的にだけどね)


特に半導体大手のエヌビディアに関してはバイデン政権が今月17日、高度な人工知能(AI)用半導体の中国への輸出停止を計画していると発表しましたから、売り上げの2割を占める中国への販売ができなくなることは業績に大きく影響を与えるでしょう。

アメリカ、中国への半導体輸出をさらに規制へ 米エヌビディアなどに打撃 - BBCニュース
アメリカのジョー・バイデン政権は17日、米半導体大手エヌビディアなどが製造している最先端の半導体について、中国への輸出を規制する方針を発表した。


まぁ、長期的に考えれば半導体セクターの需要は高まり続けることが予想されていますし、エヌビディアのGPUは市場をほぼ独占しているため心配はいらないんですけどね。

S&P500と構成比率トップ5銘柄の株価推移

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今後の展望としては、少しだけ懸念はあるものの年末に向けて株価は上昇すると思います。

新たに中東での戦争リスクが出てきましたが、S&P500は過去30年の戦争では短期的には下落したもののその後すぐに回復して上昇を続けてきた歴史があります。


例えばこの30年で一番下落した1990年の湾岸戦争では、開戦から2か月で20%の下落を記録。

ただその4ヶ月後には開戦時の水準まですぐに回復し、戦争終結から2ヶ月後には戦時中の底値から32%も上昇しました。


また同じ中東のイラク戦争(2003〜2011年)が起きた際は世界金融危機が起きた時を除いて一貫して上昇が続き、むしろ戦争特需で米国産業は潤い続けました。


2008年のロシアによるグルジア侵攻、2014年のロシアによるクリミア危機も期間は短いですが、同様に米国株は上昇した記録があります。


このように過去30年間の戦争では戦争を直接的な原因とした株式市場の暴落は見られず、ほぼ影響なしと考えていいと思います。

特に中東は地理的にも米国本土から遠く離れていますから、「遠くの戦争は買い、近くの戦争は売り」という格言は当てはまるでしょうね。


ただイスラエルとハマスの戦闘が激化していってイランなどを巻き込んだ中東全体の戦争になると、原油価格が跳ね上がることによってインフレが再燃するので米国にも影響はあると思います。

なので今後の注目としては「この戦争が局地的な紛争にとどまるのか」、それともイランなどを巻き込んだ「中東全体の戦争となるのか」ってことですね。



それでは今回は以上です。

また次回!

have a pandaful day

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