ども!
節約投資家のぱんだマンです。
インデックス投資の最適解は『米国か先進国または全世界の株式に幅広く分散投資し、それを長期で保有する』
これが当たり前のように広まっている今日この頃ですが、実は私、全世界株式にはどちらかというと否定的な立場です。
正確に言えば、全世界株式を『資産のコアに据えるのはどうなん?』って立場です。
こんな木端ブロガーが大人気インデックに物申すのは可笑しな話ですが、まぁ私のブログですからね。
好きに語らせてもらいますよ。
そこで今回は『なぜ全世界株式インデックスはダメなのか?』ご紹介しようと思います。
新興国株のリスクって思ったより大きい

昨年から始まったロシアとウクライナの戦争。
その結果、ロシア株やロシア株が含まれる投資商品がどうなったかはご存知ですか?
ロシア株やロシア株投信などは凍結&無価値化され、ロシア株が含まれる株価指数からはロシア株が除外されました。
具体的に言うと、
- MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(オルカンなどが連動)
- FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(SBI・全世界などが連動)
このどちらの指数からもロシア株が消えました。
運が良いのか悪いのか、全世界株式の株価指数におけるロシアの存在感は大きくないので影響は軽微でしたが、これがもし保有割合がもっと高い中国やインドだったら目も当てられません。
ちなみに
- 中国は台湾と緊張関係が急速に高まっていますし、
- インドはカシミール地方の領有権を巡ってパキスタン・中国と揉めています。
- また保有割合が高い韓国も北朝鮮とは未だ戦争中ですからね。
このように全世界株式には投資適格ではない非民主国家や独裁国家、他国と戦争の火種がある国の株も含まれてしまうため、保有している限り文字通り全世界の地政学的リスクを負うことになります。
こんなものをコア資産として保有できますか?ってお話です。
もちろんそんな時は米国株式や先進国株式にも深刻な影響はあるでしょうが、「それらの国に直接投資しているのか・していないのか」はその後のパフォーマンスに大きく影響します。
個人的には最低でも投資家保護・株主利益の保全がなされている民主国家(先進国以上)を対象とするファンドでなければコア資産として保有できないと考えます。
そのため、全世界株式には投資しないって感じですね。
サテライトなら全然アリ

そんな私ですが、フツーに中国株には投資していたりします。
新興国株特有の爆発的リターンに大いに期待していますし、毎月の投資状況を報告してはポートフォリオの3.3%までは購入し続けています(下記は2023年1月報告回)

その理由は、たった3%程度なら有事が起きても損失はたかが知れてますし、全世界株式と違って切り捨てるのは容易だからです。
なにせ自分で保有する数量も、ポートフォリオから外すタイミングも決められますからね。
最悪、売却できずに無価値になったとしても、それを覚悟して投資している訳ですから納得できます。
しかし全世界株式の場合は、自分のタイミングで指数から外すことはできませんし、指数から除外されない限り永遠とファンド内のリターンを押し下げ続けます。
指数から外されれば問題ないかも知れませんが、運用会社が保有している株をすんなりと売却できるとは限りませんし、売却の過程で損失が発生するかも知れません。

実際、eMAXIS Slimシリーズのマザーファンドはロシア株(米国の市場で売買できるADR)を保有していましたが、それは評価価格がゼロになりましたし、売却の際に損失が出た可能性もあります。
それなら最初から手を切りやすい新興国株式ファンドだけを買って、資産のコアは先進国株または米国株式インデックスにした方が地政学リスクが抑えられるかと思います。
まとめ

少し過激な物言いになりますが、「全世界株式一本なら手間がなく便利」というオルカン至上主義は、あまりにも安直で負の部分を無視していると個人的には思います。
今や米国・先進国企業の多くは新興国を含んだ全世界で稼いでいるんですから、わざわざリスクの高い新興国株に投資する意義は少ないかと。
例えば、「コカ・コーラ」なんて地域別売上の2位〜5位が新興国市場ですからね!(メキシコ、中国、ブラジル、インドの順)
そういった意味では、世界的企業に投資できる米国株や先進国株インデックスに投資すれば、全世界に投資できることと同義かと思います。
以上が私の主張となりますが、なにか反論やご質問あれば是非コメントください。
それではまた次回!
have a pandaful day
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