ども!
節約投資家のぱんだマンです。
低コストインデックスファンドの草分け的な存在である「ニッセイアセットマネジメント」がまた歴史を変えるような素晴らしいファンドを出してくれました。
その名も「<購⼊・換⾦⼿数料なし>ニッセイ・S⽶国株式500インデックスファンド」

ほぼS&P500と言ってもいい指数に連動しながら、既存のS&P500連動ファンドを圧倒する信託報酬で単独最安値となったファンドです。
その信託報酬は驚くなかれ僅か0.05775%。
これはコスト競争が最も激化した全世界株式ファンドに並ぶ低コストです。
それでいて堅実かつ低コストな運用を長年実現しているニッセイの購⼊・換⾦⼿数料なしシリーズからの登場ですから、安心して長期投資することができると思います。
ファンド概要はこんな感じ。
設定日 | 2023年11月13日 |
---|---|
信託期間 | 無期限 |
連動対象 | Solactive GBS United States 500 インデックス (配当込み、円換算ベース) |
為替ヘッジ | なし |
販売手数料 (購入時手数料) | なし |
信託報酬 | 年率0.05775%(税込) |
信託財産留保額 | なし |
主な販売会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券、SBI新⽣銀⾏ |
新NISA対応 | 成長投資枠のみ (5年後につみたて投資枠での投資が可能になるかも) |
諸費用 | 法定書類作成費用や指数ライセンス料は運用会社負担 |
皆さんやはり気になるのはベンチマークの「Solactive GBS United States 500 インデックス」ではないでしょうか。
正直私も初めて知りましたが、調べてみるとこの指数は米国株式市場の上位500銘柄から構成される時価総額加重平均型の株価指数で、ドイツのSolactive社が提供しているそう。
S&P500種指数も米国市場に上場している主要500銘柄を時価総額加重平均で構成される株価指数ですから、両者はほぼ同じ構成であると言えると思います。
実際、以下のサイトでVOO(S&P500連動のETF)との値動きや構成銘柄を比較できますが、パフォーマンスはほぼ同じであることが確認できます。
また2018年からの年間収益率もほぼ変わりなく、両指数が極めて似ている性質を持っていることが分かります。
Solactive 500 | S&P500 | |
---|---|---|
2018 | -7.6% | -7.8% |
2019 | 30.6% | 30.3% |
2020 | 13.5% | 10.1% |
2021 | 42.2% | 44.3% |
2022 | -8.3% | -6.3% |
まぁ、細かく言うとS&P500種指数の構成銘柄は
- 時価総額が82億ドル以上
- 浮動株時価総額が41億ドル以上
- 四半期連続で黒字の利益を出している
などの厳しい条件を満たさなければならず、仮に満たしたとしても最終的には米国指数委員会が独自のセクターバランスなども考慮して構成銘柄が決定されます。
なので厳密には同じ銘柄、同じ投資対象にはならないと思いますが、S&P500(VOO)と全米株式(VTI)ぐらいの違いになると思いますね。
というか個人的には全米株式の構成銘柄約4000社を時価総額順に500社抜き出したのが「Solactive GBS United States 500 インデックス」だと思います。
なので私は結構このファンド使えると思いますし、これだけ低コストならスリム米国株式(S&P500)などより良いと思いますね。
ちなみにニッセイがこんなマイナーな指数を採用した理由は、単純に指数のライセンス利⽤料を抑えるためです。
ただでさえニッセイはS&P500連動ファンドにおいては後発組ですし、この投資先はすでに全世界株式ファンドの次に低コスト化している状況でもあります。
ファンド | 信託報酬 |
---|---|
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.09372% |
たわらノーロード S&P500 | 0.09372% |
はじめてのNISA・米国株式インデックス(S&P500) | 0.09372% |
楽天・S&P500インデックス・ファンド | 0.09372% |
eMAXIS Slim全米株式 | 0.09372% |
こんな状況で投資家から一から資金を集めるには、他社を圧倒するような低コストで出すしかありません。
なんせ初動で資金集めに失敗したらスリムに追随値下げされて、はじめてのNISAオルカンみたいに爆死するのは目に見えてますからねww
だからこそS&P500とほぼ同じ値動きをしつつ利用料が抑えられるマイナーな指数を採用し、圧倒的な低コストで参戦。
スリムが手をこまねいている間に可能な限りシェアを奪いに来たということでしょう。
しかもおそらくですが、スリムが追随値下げした場合はもう1段階下げられる余地があると思います。
信託報酬0.05775%って全世界株式ファンドと同じなんですが、このファンドが連動を目指す「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」もS&P500と同様めちゃくちゃメジャーな指数なんですよね。
どう考えても「Solactive GBS United States 500 インデックス」の方がマイナーでライセンス利⽤料も安いでしょうから、ニッセイにはここから更にもう1段階下げられる余裕があると思いますよ。

対してスリム米国株式は追随しないとブランドイメージが毀損しますから、まず間違いなく0.05775%までは引き下げてくるでしょう。
そこからはどうなるのか不明ですが、一投資家としてはスリムシリーズの一強は長期的に考えて良くないので他ファンドの頑張りに期待したいですね。
新NISA開始までのあと2ヶ月程度で決着がつくと思うので、皆さんも注目してみてください。
それでは今回は以上です。
また次回!
have a pandaful day
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