ども!
節約投資家のぱんだマンです。
先日、中国最大の民間宇宙開発企業の東方空間科技(Orienspace Technology)が世界で最も強力な固体燃料ロケット 「Gravity-1」の打ち上げに成功しました。
このロケットは高度2,000km以下の低軌道においては最大6,500kgもの貨物を運ぶことができ、中国の宇宙ステーション向けの貨物や人工衛星なども輸送できるそう。
中国における民間航空宇宙部門はここ最近目覚ましい成長を遂げている一大産業なんですが、それでもこれほどの大型ロケットを打ち上げることができる企業はほとんどありません。
また東方空間はロケットの他にも
- 地理リモートセンサー情報サービス
- 衛星のナビゲーション・通信サービス
- 宇宙用エンジン
など宇宙ビジネス領域を幅広く取り扱っていますから、今後激化する宇宙開発競争でも生き残れる企業だと思いますね。
今後もこのような企業が中国経済を牽引してくれることを期待しています。
それでは今月も中国株ETFに投資した結果と、中国経済の近況についてご報告しようと思います。
このブログでは、米国株インデックスメインのリスクヘッジとして中国株ETFに積立投資した結果を毎月公開しています。
現在の中国株は政治不安によるカントリーリスクで割安になっているものの、そのポテンシャル自体はかなり高く、中長期的には米国・米ドルの覇権国・基軸通貨の地位に取って代わる可能性があると私は思っています。
積立設定と投資方針はこんな感じです。
投資金額:約3万円/月 利用証券会社:SBI証券 投資期間:39ヶ月(3年3ヶ月) 投資方針:ポートフォリオの3.3%まで積立投資 投資銘柄:中国のトップ民間企業に分散投資できる米国ETFの「CXSE」
今月も大きくマイナス
まずはCXSEの株価の動きですが、この1ヶ月のパフォーマンスは▲6%超と先月に続き下落基調でした。
脱コロナ政策の失敗と不動産市場の崩壊によって経済が弱っている中で、
- デフレ深刻化による企業の景況感悪化
- 台湾総統選での地政学リスクの高まり
- 海外投資家の資金流出
これらが更に追い打ちをかけたと思います。
特にデフレの深刻化は顕著で、1月12日に発表された中国の12月消費者物価指数は3カ月連続のマイナス、生産者物価指数も15カ月連続のマイナスを記録。
モルガン・スタンレーのエコノミストは中国の現状を1998年のアジア金融危機以来「最長かつ最も深刻」なデフレと表現しました。
またこのような状況にあるにもかかわらず中国政府による対策が迅速に進まないことに対し、海外投資家は中国株を見限って資金を引き上げる動きが加速。
香港との証券相互取引データに基づく「フィナンシャル・タイムズ」の推計では、海外勢による2023年の中国株の累積投資額は8月に2350億元(現在の相場で約4兆8000億円)でピークに達した後、年内に87%減少して307億元となったそうです。
つまり2023年に買い入れた資金の9割近くが流出したってことですから、『そりゃ株価も落ちるわな』って感じですよね。
ちなみにその中でも最も売りがきつかったとされる「JDドットコム」や「ヤム・チャイナ・ホールディングス」はCXSEの構成比率第7位と第16位ですから、これらの売りもCXSEの下落に少なくない影響を与えたと思います。
こんな状況もあって現在の投資状況は最悪です。
ご覧の通り米ドル建てで▲41%、金額ベースだと3,961ドル(36万円)の含み損となりました。
どんどん投資額と評価額の推移が離れていくのが辛いですね。
早く中国経済復活してくれ〜(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
CXSEの構成上位5銘柄の動きはこんな感じ。
ネットイースの下落は先月発表したオンラインゲームに関する包括的な規制案(先月の投稿参照)が原因で、美団は「Douyin」などの同業他社との競争激化や第4四半期の業績見通しで伸び率が鈍化したことで投資家心理を悪化させたのが原因と思われます。
それにしても構成トップ5銘柄の全てがこれほどの下落とはゲロ吐くぐらい悲惨ですね。
ただそんな状況ではありますが、一応嬉しいお知らせもあります。
それが2023年の成長率が政府目標の5%前後を上回り、5.2%前後を達成したこと。
これは16日に行われた世界経済フォーラムでの李強首相の発言から明らかになったことですが、李氏曰く『2023年の中国経済は大規模な景気刺激策に頼らずとも政府目標を上回った』とのことで、中国の成長力は未だ強いことを強調しました。
合わせて中国での外資系企業の環境改善をあらためて表明し、反スパイ法や特定の業界への締め付けへの懸念についても積極的な措置を講じていくそう。
これらは外資系企業が脱中国を決断する大きな理由でもありましたから、今後の対応次第では対中投資が多少回復するかもしれませんね。
また、個人的にはあまりにも長く根強い下落局面が続いたことで、現在の中国株のバリュエーションは歴史的に見てもかなり魅力的な水準だと思います。
MSCI中国指数のPERは9倍以下と米国(S&P500)の19倍、同じ新興国盟主のインド(MSCIインド指数)の22倍と比べると異常なほど割安といってもいいでしょう。
中国という政治的に不安なところがあったとしてもこのバリュエーションは間違いなく魅力的ですから、ポートフォリオの一部で中国株を持つ意味はあると思いますね。
なので含み損は辛いですが、引き続き投資は継続しようと思います。
中国株に興味ある人に参考になると嬉しいです。
それではまた次回!
have a pandaful day
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