ども!
節約投資家のぱんだマンです。
中国の11月といえば、例年記録的な売り上げを記録する光棍節(おひとり様デー)が有名ですよね。
私もたまにアリババが運営する「アリエクスプレス」を使ったりするんですが、この日は特に安い価格設定&クーポンも配布されるので、めちゃくちゃお得に買えるんですよ。
まぁ、円安の影響で昨年ほどではなかったんですけどね。
ただ今年は販売実績の公表もお祭りムードもない状況だったので、ほとんど話題になりませんでした。
一部では『3期目入りした習近平政権に忖度した』なんて話もあるようですが、真相は分かりません。

とはいえ1日でも早く以前のお祭りみたいな日に戻ってくれることを個人的には願いますね。
さて、今回はそんな中国に広く分散投資できる中国株ETFの定期報告です。
このブログでは、米国株インデックスメインのリスクヘッジとして中国株ETFに積立投資した結果を毎月公開しています。
現在の中国株は、政治不安によるカントリーリスクで割安になっているもののポテンシャルはかなり高く、中国という国自体も中長期的には米国・米ドルの覇権国・基軸通貨の地位に取って代わる可能性があると私は思っています。
広大な国土と圧倒的な人口、豊富な天然資源、主要産業における支配的地位、米国に対抗できるIT企業群を鑑みれば、中国の台頭は近い将来では必然です。
なんで一応、米国の覇権が崩れた場合の備えとして、資産の一部は中国株に変更しています。
積立設定と投資方針はこんな感じです。
投資金額:約3万円/月
利用証券会社:SBI証券
投資期間:25ヶ月
投資方針:ポートフォリオの5%まで積立投資
投資目的:米国株と相関の低い中国株でリスクヘッジしつつ、ハイリターン狙い
それではよろしくお願いします。
割安感と新政権の新たな動きで急反発か?!

まずはCXSEの株価の動きですが、この1ヶ月のパフォーマンスは+16.27%と大きく上昇しました。
上昇した要因としては、独裁色を強めた習近平政権誕生の下落が一服して割安になったこと。
あとは
- ゼロコロナ対策の緩和
- 不動産問題への救済策強化
- 米中首脳会談での緊張緩和への期待
これらが評価された可能性が高いです。
まぁ、コロナ対策の緩和については最近になって制限が再び強化されているので、株価下落しているんですけどね。

ただ長らく経済の足を引っ張ってきた不動産業界に救いの手が差し伸べられたことは大きいと思います。
2年前から施行された不動産セクターへの規制が完全になくなったというわけではありませんが、融資返済期間の延長を認めるほか、銀行にも融資比率の引き下げで更なる猶予を与えるなど、驚くほど包括的で大きな政策転換だと思います。
これによって財務状態が健全な民間業者の破綻を防ぐことができますし、連鎖的な破綻のリスクも減少しました。
組入上位銘柄の動きもこんな感じで、全体的に上がっていますね。

中でも強かったのは中国EC第2位のJD.com。
個人的にも好きな企業なんですが、特にここ最近は
- ロックダウンを受けてオンラインショッピングを利用する消費者が増加したこと
- ロックダウン下でも機能する物流網を構築していたこと
これらのおかげで決算でも11.4%増収と予想を上回りましたし、今後も伸びてくると期待できます。
ただ私の運用状況と資産推移はこんな感じでまだまだマイナス。
現在は米ドル建てで▲36%のマイナスで、金額ベースだと2,600ドルもしくは20万円の持ち出しとなっています。


先行き不安で投資方針変更します!

長期投資を前提にこれまで中国株に積立投資していたんですが、ここで少し投資方針を変更しようと思います。
ざっくりいうと、ポートフォリオの5%までと決めていた比率を2〜3%まで落とします。
理由は多々ありますが、一番はポートフォリオの5%を占めさせるだけのリスクに見合わなくなったことですね。
先月の定期報告の際にも紹介しましたが、現在の中国共産党最高司令部はほぼ全て習近平の派閥で固められていて、経済合理性を捨てています。

でなければ経済に精通した李克強氏ほか数名の実務メンバーを排除し、中国4大都市の上海市を強制的なロックダウンで破壊した人物が新たなNo,2に就くなどありえません。
こんなイデオロギー色全開な司令部とか毛沢東時代へ戻っているようですよ。
習近平が掲げる「共同富裕」というのは税や社会保障を通じて富を再配分するという考え方で、これまで中国経済を大躍進させてきた鄧小平が掲げた「先富論」の否定です。
先富論とは、先に豊かになれる者たちを富ませ、落伍した者たちを豊かになった者が助けようとする考え方です。
中国は共産主義を掲げながらもこの資本主義的な考えと市場メカニズムを取り入れたことで、アリババやテンセントなどの大企業が生まれ、経済は成長し国が豊かになっていきました。
これを否定し、かつては失敗して文化大革命を起こした毛沢東の「共同富裕」を掲げるあたり本当に経済センスがない…
加えて、領土的野心も強いときたら台湾有事がマジで懸念されます。
ロシアのウクライナ侵攻を見れば分かる通り、一度世界から見放されてしまえばその国の株価は紙屑同然です。
売買したくても停止されてしまえばできませんし、最悪暴落した値での償還もあり得ます。
そして米国はすでに中国に対し様々な規制を強化し、対中包囲網を形成しています。
これらリスクを鑑みて、ポートフォリオの5%は多いと判断しました。
もちろん今後伸びないと言っているわけではなく、リスクに対してリターンが見合わないということですから誤解なさらずに。
一応これからも保有は続けますし、割合が減ったら購入することも考えていますのであしからず。
というわけで今回は以上です。
また次回!
have a pandaful day
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