ども!
節約投資家のぱんだマンです。
5年に一度の中国共産党大会がついに終了しましたね〜
結果は予想通り、習近平主席の3期目入りが確実になりました。

これにより習氏はさらなる権力を手中に収め、より独裁体制を強めた形となりました。
チャイナセブンと言われる最高指導部も大きく変わりましたし、『今後中国株にどんな影響があるのか』個人的には若干の不安が募りましたね。
さて、今回はそんな中国に広く分散投資できる中国株ETFの定期報告です。
このブログでは、米国株インデックスメインのリスクヘッジとして中国株ETFに積立投資した結果を毎月公開しています。
現在の中国株は、政治不安によるカントリーリスクで割安になっているもののポテンシャルはかなり高く、中国という国自体も中長期的には米国・米ドルの覇権国・基軸通貨の地位に取って代わる可能性があると私は思っています。
広大な国土と圧倒的な人口、豊富な天然資源、主要産業における支配的地位、米国に対抗できるIT企業群を鑑みれば、中国の台頭は近い将来では必然です。
なんで一応、米国の覇権が崩れた場合の備えとして、資産の一部は中国株に変更しています。
積立設定と投資方針はこんな感じです。
投資金額:約3万円/月
利用証券会社:SBI証券
投資期間:24ヶ月
投資方針:ポートフォリオの5%まで積立投資
投資目的:米国株と相関の低い中国株でリスクヘッジしつつ、ハイリターン狙い
それではよろしくお願いします。
ゼロコロナ継続で相場は下向き

まずはCXSEの株価の動きですが、この1ヶ月のパフォーマンスは▲7.69%と下落しました。
下落した要因としては、党大会での習近平氏の演説が悪かった。
経済成長をあまり重要視する発言は出ず、ゼロコロナ政策の優位性や台湾問題、西側諸国との軋轢を声高に言ってましたが、そんなことを言ってしまえばどうしても相場は下がります。
米国の景気後退懸念も相まって市場はリスクオフの状態ですから、個人的にはもっと中国を経済的に豊かにするようなビジョンを宣言してほしかったですね。
実際、米上場の中国株で構成される「ナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数」は前日比7.1%安と、約9年ぶりの安値を19日につけました。
組入上位銘柄の動きもこんな感じで、全体的に下げています。

というか運用するWisdom Tree社公式ページに掲載されているCXSE構成銘柄にテンセントが抜けてるんだけど、どういうことですかね?
今まで組入1位だったのにアリババに変わってる…

左下に英語で『保有株式は予告なく変更されることがあります。』と小さく説明はありますが、まさかの除外か?!
CXSEの組入条件の一つが「中国政府が20%以上株式を保有していないこと」ですから、もし政府が保有したとなると除外は理解できます。
しかし、テンセントの大株主はテンセント創業者の馬化騰氏やオランダの子会社プロサスを通じて出資している南アフリカ共和国の大手インターネット企業ナスパーズ。
先月、ナスパーズが1兆円超のテンセント株を売却するってニュースも出ましたけど、それすら全テンセント株の2%程度ですから直接の関係はなさそう。

とはいえ個人的にテンセントに投資できないとなると、CXSEへの投資価値がだいぶ減る気がするし、ちょっと様子見ですね。
私の運用状況も含み損が増大。
現在は米ドル建てで▲40.91%のマイナスで、金額ベースだと2,800ドルもしくは20万円の損が出ています。

先月から公開した累積投資額と評価額の推移がこちら。
どんどん投資元本から乖離していくのが悲しい。

経済に精通する李克強首相が退任でどうなる中国株?!

現首相でありながら、中国共産党序列2位である李克強首相が党最高指導部から退くことが決まりました。
また序列3位の栗戦書氏、序列4位の汪洋氏、序列7位の韓正氏も同様に指導部から外れ、新しく指導部入りした4人はいずれも習氏に近い人物でした。
まさに一党独裁政治から習近平氏個人の独裁政治の始まりを見ているようです。
特に経済に精通していた李克強氏が政争に敗れ、引退を余儀なくされたことは痛い。
彼はかつて遼寧省の書記だった頃、省の経済状況を確かめるために
- 鉄道貨物輸送量
- 銀行融資残高
- 電力消費の推移
から正確に遼寧省のGDP成長率を弾き出しました。
また彼が編み出した李克強指数によって2013年には中国経済の減速が確認され、中国経済の現況を知るための一つの物差しになりました。
最近では鉄道よりトラック輸送が主流となったり、電力消費量も経済状況を完全に反映していないことで信頼性は下がっているようですが、当時は画期的な手法であったことは間違いありません。
そんな人が政権中枢にいたからこその中国大躍進であり、バブル崩壊を防いだ立役者でもあります。
実際、不動産規制の緩和やハイテク企業の発展促進を示唆したのは李克強氏の影響が強く、習氏が行った制裁措置(ゼロコロナのためのロックダウンやハイテク企業への締め付け)の緩和に影響力を行使しているのも李克強氏です。
習近平氏にとっては邪魔な目の上のたんこぶかも知れませんが、個人的にはなんとか最高指導部には残ってほしかったんですが残念です。
習氏は軍事や外交方面には強いですが、経済方面には弱いイメージなんで今後中国経済がどうなるかめっちゃ不安です。
胡錦涛前国家主席が党大会の閉会式の途中で退場させられた件もありますし、台湾有事が現実化しそうな雰囲気もありますし、ちょっと今後きな臭くなりそう感じがしますね。
最悪損切りすることも視野に入れつつ、今後もしっかりウォッチして積立を続けようと思います。
また何か動きがありましたら記事にしますね!
皆さんの参考になると嬉しいです。
それではまた次回!
have a pandaful day
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