ども!
節約投資家のぱんだマンです。
レバナスでおなじみの大和アセットマネジメントから、50年以上連続で配当金を増やし続けている「配当王」銘柄に投資できるファンドが誕生しました。
その名も「iFreePlus米国配当王」
連続増配というと昨年10月に誕生した「Tracers S&P500配当貴族インデックス」、来月から運用が始まる「SBI・V・米国増配株式インデックス」がありますが、連続増配記録という観点においては配当王が一番です。
ただし増配記録が長い=パフォーマンスが良いというわけでもありませんので、今回はそれらとの違いも含めてご紹介しようと思います。
ファンド概要
iFreePlus米国配当王 資産成長型 | iFreePlus米国配当王 年4回決算型 | |
---|---|---|
設定日 | 2023年5月24日 | 左に同じ |
信託期間 | 無期限 | 〃 |
連動対象 | なし | 〃 |
販売手数料 (購入時手数料) | なし | 〃 |
信託報酬 | 0.286% | 〃 |
信託財産留保額 | なし | 〃 |
主な販売会社 | SBI証券 auカブコム証券 | 〃 |
ファンド概要はこんな感じで、分配金を出さない「資産成長型」と3か月に1回の分配を目指す「年4回決算型」の2種類に分かれます。
配当の扱い以外はまったく同じになりますので、
- 資産の最大化を目指す人
- 毎月のキャッシュフローの増加を目指す人
このように自身の目的に合ったファンドを購入することができます。
どちらのファンドも連動を目指す指数等はないためインデックスファンドではありません。
ただアクティブファンドとして扱うには信託報酬も低いですし、構成銘柄と運用ルールを明らかにしていることからもインデックスファンドに近い機械的な運用がされるファンドでしょう。
明示されている運用ルールをまとめると、
- 米国の金融商品取引所上場の株式全てを投資対象にする
- 原則として50年以上連続で配当総額を増やしている銘柄へ投資する
- 流動性や財務健全性がある銘柄へ投資する
- 時価総額に関係なく均等に投資する
- リバランスは毎月実施
- 銘柄入れ替えは年1回実施
このうち大和アセットマネジメントの判断が入る可能性があるのは②と③ぐらいで、その内容自体も別に怪しいところはありません。
具体的には、
- 連続増配が規制等で一時的に途切れた企業を含む場合があること
- 投資候補銘柄数が40銘柄を下回る場合、連続増配年数が50年未満の銘柄を追加することがあること
- 流動性や財務に不安がある場合は、50年以上増配していても投資対象から外す可能性があること
賛否あるかもしれませんが、個人的には50年も会社をやっていれば合併したりスピンオフすることもありますし、銘柄を絞りすぎてもリスク過多になってしまうので致し方ないかと。
それに今のところ、構成銘柄は全て50年以上の連続増配記録を持つ銘柄のみで構成されていますから心配は不要ですしね。
現時点での構成銘柄は以下の通りです。

正直、見慣れない銘柄もありますが、どれも各業種で50年も続けられるほどの競争優位性を持った会社であることは間違いありません。
これら銘柄に均等に投資するということなので、1銘柄あたりの投資比率は約2.3%ほど。
セクターを見てみても堅実な業種が多いので、景気後退が予見される今のような状況でも長期を見据えて投資できると思います。

ちなみにGAFAMといったIT系?ハイテク銘柄は1社も入っていません。
なのでハイテク系が多くを占めているS&P500インデックスやナスダック100インデックスと組み合わせて持つのもいいと思います。
パフォーマンスも過去20年ではS&P500を上回っていますし、配当利回りもS&P500より高いので長期投資のメインとすることも可能です。

類似ファンドとの違い

ここからは同じく連続増配銘柄へまとめて投資できる
- Tracers S&P500配当貴族インデックス
- SBI・V・米国増配株式インデックス
と比較してみようと思います。
ファンド概要のうち大きく異なる部分をまとめた一覧表がこちらです。
iFreePlus米国配当王 | Tracers S&P500 配当貴族インデックス | SBI・V・米国増配株式 インデックス | |
---|---|---|---|
連続増配の基準 | 50年以上 | 25年以上 | 10年以上 |
選出 | 米国上場企業 | S&P500構成銘柄 | 米国上場企業 |
連動対象 | なし | S&P500配当貴族指数 | S&P米国ディビデンド・ グロワーズ・インデックス |
構成銘柄数 | 43 | 64 | 289 |
構成割合の決め方 | 均等加重 | 均等加重 | 時価総額加重平均 |
リバランス | 毎月 銘柄入れ替えは年1回 | 年4回 | 年1回 |
信託報酬 | 0.286% | 0.1155% | 0.1238%程度 |
やはり大きく違うのは連続増配の年数で、この基準によって構成銘柄も大きく変わってきます。
特にSBI・Vシリーズのファンドは10年連続と一番短いので、MicrosoftやAppleといったハイテク銘柄も一部入ってきますし、時価総額加重平均型なのでそれらの比重も大きくなります。
ただし、投資銘柄は多いので分散性はあるんですけどね。
またリバランスの回数もファンドによって大きく異なっていて、これはリターンに直結する問題です。
というのも基本的にリバランスはこまめにするほど、成長している銘柄の芽を摘んでしまうことから全体のリターンは下がってしまいます。
特に長期で右肩上がりに成長する株式においては、毎月のリバランスより年1回のリバランスの方が傾向としてリターンが良くなるというデータもありますしね。
個人的な話

ここからは完全に私の個人的な話になるんですが、私は配当貴族推しです。
というのも個人的には増配してくれているなら10年だろうが50年だろうが気にしません。
大事なのは「増配できているか」という増配性で、これがあれば多少市場がパニックになっても下落が抑えられますし、長期でもS&P500と同等以上のパフォーマンスを出してくれますから。
それを考えると、
- SBI・Vファンド→MicrosoftとAppleが入っている。ナスダックをメインにしている私には合わん
- iFreePlus配当王→リバランス多すぎ&銘柄数が少ない。信託報酬も比べると高い
- Tracers 配当貴族→ちょうどええ。
こんな感じで配当貴族が一番私の投資に合っているんですよね。
配当貴族については以前紹介しましたので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

まとめ

というわけで新しく出た連続増配ファンドについて紹介してみました。
今まで配当というと高配当ファンドが主流だったので、ここ半年ぐらいの連続増配ファンドの登場にかなりびっくりしています。
ただ個人的には高配当より連続増配なので、この流れは非常に嬉しいっすわ!
各社本気で新NISAに向けた商品開発を進めているのが伝わりますし、この流れで投資に興味を持つ人が増えるといいですね。
私も本気でナスダック100と連続増配でポートフォリオを作れないか検討してみます。
それでは今回は以上です。
それではまた次回!
have a pandaful day
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