世界最大の運用会社が低コストS&P500インデックスファンド戦争に参戦

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投資

ども!
節約投資家のぱんだマンです。



突然ですが、世界三大運用会社を知っていますか?

  • ブラックロック
  • バンガード
  • ステート・ストリート

一般的にはこれら3社の運用会社を指し、運用資産額だとブラックロックが世界一となります。

2021年末における同社の運用資産残高は初の10兆ドルを超え、その額は日本のGDPの2倍に相当するほどの化け物運用会社です。

米ブラックロック、運用資産が初の10兆ドル突破-ETF資金急増
世界最大の資産運用会社、米ブラックロックの運用資産が昨年10-12月(第4四半期)に初めて10兆ドル(約1139兆円)を突破した。上場投資信託(ETF)への資金流入が急増した。


そんな世界一のブラックロックが、低コストインデックスファンド戦争でもとりわけ激しい『S&P500投信』に参加してきました!


そこで今回は、ブラックロックの日本支部”ブラックロックジャパン”が満を辞して改良してきたインデックスファンドについて紹介します。

最強と名高い「eMAXIS Slim米国株式」「SBI・V・S&P500」とも比較して『インデックス投資家にとって新たな選択肢としてなり得るのか?』検証してみます。

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iシェアーズ 米国株式について解説


まずはブラックロックジャパンが出しているS&P500インデックスファンド「iシェアーズ 米国株式」について説明します。

iシェアーズ米国株式は、一言で言うとブラックロック社の米国ETFを買うだけのファンドです。

バンガードが運用する「VOO」に直接投資するSBI・V・S&P500のように、米国のブラックロックが運用する「IVV」に直接投資しているのがこのファンドです。


この運用のメリットは、運用の手間を全て米国ETF側(つまり米国本社)に投げられることでコストを圧縮できる点です。

三菱UFJ国際投信が運用する「eMAXIS Slim米国株式」のように、個別株や先物を使ってベンチマークに沿うよう運用することもできますが、それでは米国本社が「IVV」でやっていることとほぼ同じであるにも関わらず、それ以上のコストが必要になってきます。


運用コストは純資産が多ければ多いほど圧縮できますから、日本では現地通貨で投資しやすい投資信託で集金して、運用は本国のETFに一本化して低コスト化する。

実に上手い戦略だと思います。


しかし2013年から販売されているものの、信託報酬が税込0.4125%もあったことで人気は低迷。

純資産額も121億円とあまりパッとしませんでした(人気のSlim米国株式は信託報酬0.0968%、純資産額1.3兆円)


これが新たに生まれ変わります!!

ブラックロックによると、

昨今の業界におけるインデックス・ファンドの信託報酬水準低下と、個人投資家の皆様の資産形成への一層の貢献の観点から、信託報酬の引き下げを含めた下記の変更を実施いたします。

また長期の資産形成における税制適格ファンドを活用した積立投資が一層有効であることに、議論の余地はありません。日本の個人投資家の皆様の資産形成への貢献の観点から、当ファンドをつみたてNISA 適格に変更します。

※ 2022年8月3日に金融庁につみたて NISA 適格化に伴う届出を行い、2022年8月19日につみたてNISA対象商品になる予定です

ブラックロック・ジャパン株式会社


つまり信託報酬が大幅に引き下げられて、つみたてNISA対象銘柄にもなる!

めっちゃ本気じゃない?!w

続いてS&P500投信の最適解となるか、競合他社の投資信託と比較してみます。

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スリム米国株とSBI・V・S&P500に勝るのか?


先ほど紹介したように、iシェアーズ米国株式の実質的な運用管理費費用は年0.0938%程度になりました。

では、

  • S&P500連動の投資信託で最も純資産額が多い「eMAXIS Slim米国株式」
  • SBI証券でしか購入できないものの信託報酬が最も低い「SBI・V・S&P500」

この2つと比較したらどうなるか、検証してみようと思います。


まず投資信託で重要な信託報酬ですが、

  • eMAXIS Slim米国株式・・・年0.0968%以内
  • SBI・V・S&P500・・・年0.0938%程度
  • iシェアーズ米国株式・・・年0.0938%程度

ほぼ同じですが、SBI・Vとiシェアーズが若干有利でスリム米国株は劣っています。


ただ懸念点として、米国ETFにただ投資するだけのファンド(SBI・Vとiシェアーズ)は通常、現金比率が少しあるためパフォーマンスが劣りやすいです。

実際、最新の月次レポートでも、

  • iシェアーズ米国株式の現金比率は2.1%
  • SBI・V・S&P500は1.1%
  • スリム米国株式は実質0%

スリム米国株式は、現物株式や先物等を利用して株式比率をほぼ100%に保っているため、預かったお金をほぼ無駄なく運用に回せています。


この小さな差異によって、1ヶ月・6ヶ月・1年のパフォーマンスで比較してみてもスリム米国株式が最もパフォーマンスに優れています。

1ヶ月
6ヶ月
1年


iシェアーズ米国株式がとりわけ劣後しているように見えますが、これは以前までの信託報酬が高かった時のパフォーマンスなので、今後はもっと差を詰めてくるでしょう。

しかし、個人的には米国ETFに直接投資している限り、現物運用しているスリム米国株には敵わないと思います。


この短期間でこれだけのパフォーマンス差が生まれているんですから、信託報酬の差よりも正直大きいです。

もちろん期間によっては逆転する時がありますが、多くのケースでスリム米国株の方が優れていましたから。

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ただ、スリム米国株式には敵いませんが、SBI・V・S&P500には勝るかもしれません。

というのも信託報酬は同額でパフォーマンスがほぼ同じであっても、SBI証券には投信マイレージがあります。


SBI証券は、低コストインデックスファンドに対する投信保有ポイントについて、販売会社報酬のほぼ全額をポイント付与するという戦略を採用しています。

それを踏まえると、

  • SBI・V・S&P500の付与率・・・税抜0.022%
  • iシェアーズ 米国株式の付与率・・・税抜0.042%

となって「iシェアーズ」の方が有利です。

投資先の「VOO」と「IVV」の経費率はどちらも0.03%で、パフォーマンスもほぼ同じですから、隠れコスト次第でiシェアーズ米国株式の方がトータルではお得になるかもしれません。


まぁ、そうなるとしても最初の決算を見なくてはいけないので一年かかりますけどね。

ただそれでもiシェアーズの方はSBI証券以外でも購入できると言うメリットもありますし、S&P500に投資する投資信託の有力候補として登場してくれたのは、個人投資家にとってプラスだと思います。

まとめ


『世界一の運用会社ブラックロック社が直接運用するS&P500連動の投資信託』
最高かつ抜群のブランド力がありますが、皆さんいかがでしょうか?

低コスト化しただけではなく、つみたてNISA対象銘柄にする。

本気でシェア獲ろうとしているのが伝わってきますね。


まだまだ投資している人が少ない日本ですが、個人が保有している金融資産は莫大な上に大抵は預金です。

そのお金が少しでも金融市場に出回ることを考えれば、日本はかなり大きな市場なんでしょうね。

スリム米国株一強を崩すためにも、ブラックロックには今後も頑張ってもらいたいと思います。



今回は以上です。

それではまた次回!

have a pandaful day

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