【ほぼVTI】スリム全米株式が信託報酬0.09372%で爆誕!でも落とし穴あるかも?!

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ども!
節約投資家のぱんだマンです。



みんな大好きeMAXIS Slimシリーズから新たなファンドが誕生します。

その名も「eMAXIS Slim 全米株式」

名前の通り、米国株式市場の時価総額99%をカバーする全米株式ファンドとなっております。

三菱UFJ国際投信 プレスリリース『eMAXIS Slim 全米株式』の設定について


設定日は9月15日で、気になる信託報酬は0.09372%。

これは同じ全米株式ファンドである「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」「楽天・全米株式インデックスファンド」を下回る信託報酬率の低さですから、かなり攻めてきたと思われます。

ファンド純資産総額信託報酬(A)投信保有ポイント(B)
(SBI証券の場合)
実質信託報酬
(A-B)
スリム全米株式0円0.09372%0.0336%0.06012%
SBI・V・全米株式1829億円0.0938%0.022%0.0718%
楽天・全米株式1兆928億円0.162%0.05%0.112%


まぁ、『米国の上位約500社に投資するS&P500より米国全体を買いたい』というニーズは以前よりありましたし、SBI・V・全米株式と楽天・全米株式の純資産総額は合わせて約1兆2700億円と膨大です。

それを考えると、すでに膨大な資金が集まっている投資先に最安ファンドで乗り込むこの作戦は中々効果的だと思いますね。

奇しくも来年からは新NISA開始で資金移動が起こるでしょうから、かなりのシェアを奪えそうですし。


さらにスリム全米株式の凄いところは、ファンドの純資産額に応じて信託報酬が漸減される受益者還元型信託報酬の仕組みがあるところ(つまり投資家からの資金が集まるほどに信託報酬が段階的に下がっていく)


これがあるがゆえに仮にSBIや楽天がスリム全米株式と同率の信託報酬にしたとしても、投資家は将来の引き下げを考えてスリムを選択します。

そして仮にスリム以下の信託報酬にしたとしても、スリムは最低でも同率に引き下げてきますから同じ結果となります。


つまり他ファンドからしてみたら「同率にしてもスリム以下の信託報酬にしても結局投資家はスリムを選択する」っていう状況なんですよね。

こればっかりはここ数年低コストファンドが出るたびに追随して信託報酬を引き下げてきたeMAXIS Slimシリーズの信頼と実績、そして受益者還元型信託報酬という仕組みの勝利だと思いますね。

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少し話が逸れましたが、プレスリリースによると新NISAでは今のところ成長投資枠のみの対象となるそう。

これは現・つみたてNISAの投資対象指数に認定されていないからが理由なので、対象指数に追加されればその内つみたて投資枠の対象ファンドにもなると思います。


販売会社は今のところSBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社。

これについても今後間違いなく他のネット証券や地銀まで広がっていくでしょうから心配は入りません。



ただ個人的に一つだけ気に入らないところがあって、それがこの商品のベンチマークが全然メジャーではない「MSCI USA インベスタブル・マーケット・インデックス(以下、MSCI)」なこと。

普通全米株式といったら「VTI」や「SBI・V・全米株式」、「楽天・全米株式」が連動を目指す「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(以下、CRSP)」を連想することから、全然知らない指数に連動を目指すこのファンドには一抹の不安がありますね。


一応、どちらの指数も米国株式市場の時価総額の99%〜100%をカバーする大型株、中型株、小型株を投資対象とする時価総額加重平均型の株価指数ですのでそこまでの差はないんですが、よくよく調べてみる引っかかる程度の差はあります。



例えば構成銘柄数で言えば、MSCIの構成銘柄数2,470に対してCRSPは3,838とかなりの差

全米株式ファンド購入者の多くが『S&P500より分散を図りたい』『全米をまるっと買いたい』って人ですので、そんな人にこの商品はどう映るのでしょうか。


また『パフォーマンスに差はほぼない』という方もいますが、私はCRSPに優位性があると感じています。

というのも以下リンクから両指数のANNUAL PERFORMANCE(年次パフォーマンス)が確認できますが、2013年からのデータだと全ての年でCRSPがアウトパフォームしています

MSCI:https://www.msci.com/documents/10199/3c4c8412-5d81-4aa9-a9c8-4490f9f5e04a
CRSP:https://mxp1.monex.co.jp/pc/pdfroot/public/50/11/M172.pdf


少し見辛いのでまとめると、

MSCI USA インベスタブルCRSP USトータルマーケット
2013年32.60%33.51%
2014年11.87%12.58%
2015年0.03%0.40%
2016年11.95%12.68%
2017年20.59%21.19%
2018年-5.72%-5.17%
2019年30.39%30.84%
2020年20.46%20.99%
2021年25.62%25.72%
2022年-19.61%-19.49%


特に2018年、2022年などの下落局面でも下落耐性がより確認できますので、『CRSPの方が長期的には報われやすい』というのが私の結論ですね。


とはいえこの程度も誤差と言えなくないですから、スリムシリーズが好きな方で全米株式ファンドに投資したいなら本ファンドは適していると思います。

これをきっかけに全米株式ファンドでもコスト合戦が起こると嬉しいですね!



皆さんの参考になると嬉しいです。

ではまた次回!

have a pandaful day

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