楽天VTが似非VTに…長期で持ってると損するかも?!

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ども!
節約投資家のぱんだマンです。



個人投資家に大人気の全世界株式ファンドの「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」
いわゆる楽天VTをご存知ですか?

きっと多くの人が保有している大人気インデックスファンドですが、その中身が大きく変わりました!


楽天VTを運用する楽天投信投資顧問によると、今までは投資家から集めたお金で直接バンガード社の全世界株ETFの「VT」を購入していたんですが、それが「VT」に加えて、「VTI」(米国株式)と「VXUS」(米国を除いた全世界株式))も購入することになりました。


  • この変更によって我々投資家に不利益はあるのか?
  • このまま投資を続けていいのか?

このあたりを紹介できればいいと思います。

楽天VTに投資している方は是非参考にしてください。

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VTIとVXUSを追加した理由


まずそもそも楽天VTが「VTI」と「VXUS」を追加した理由、それは経費率を下げるためです。

楽天VTは米国のETF「VT」を直接買い付けるタイプの投資信託ですので、買い付けたETFの経費率(信託報酬のようなもの)が丸々かかります。

なのでより多くの投資家からお金を集めるために信託報酬を下げる場合、基本的には経費率以外のとこを削減するしかありません。


しかし、ここで一つ裏技的な方法で経費率を下げるやり方があります。

それはより低い経費率のETFと組み合わせて、今までと同じパフォーマンスを再現するというもの。


今回の場合だと、「VTI」と「VXUS」がその組み合わせです。


上記は楽天VTの目論見書の一部ですが、「VTI」の経費率が0.03%と「VT」より0.04%も安いです。

これをVTと組み合わせることで全体での経費率を下げることができます


ただし米国株式100%の「VTI」を組み入れただけでは米国株式の割合が多くなるので、「VT」と同じ経費率であって米国を除いた全世界株に投資する「VXUS」を足すことで、全体の比率を調整することができるという訳です。


まぁ簡単にいうと、食費を抑えるためにお肉を減らしておからと豆腐を混ぜて、お肉100%のハンバーグの味を目指すって感じですかね。

これが楽天投信投資顧問がやろうとしていることです。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスと連動するのか


ここで問題なのが、「目標とする指数(ベンチマーク)に連動できるのか」ってことです。

「VT」自体はFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスへの連動を目指すETFですが、「VTI」と「VXUS」は目指す指標が異なります。


なので楽天投信投資顧問が適切なタイミングでこれらETFを売買し、限りなくVT(もしくはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス)と連動するように調整しなければいけません

これは一つのETFを購入すればよかった以前と比べて、格段に難易度は上がっています。


正直、私は指数から下方方向に乖離すると思っています。


というのも、SBIアセットマネジメントが運用する「SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま全世界株式)」という全世界株式の投資信託があるのですが、これも同じく3つのETFを組み合わせて経費率を下げています。

しかしこの投資信託、やはり乖離率が高いんですよね。。。


2022年3月の月次レポートによると、設定来の乖離率は5%以上とかなり大きいです。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま全世界株式)月次レポートより引用


個人的にインデックス投資は指数に連動してナンボと考えているので、これほど乖離していると投資先としては不適格だと感じてしまいます。

楽天VTが同じようになるとは限りませんが、それでも目標とする指数が異なるETFを3つ抱えて、一つの指数への連動を目指すというのは難しいので、結果として同じようになる可能性は高いと思います。


ちなみに超人気投資信託であるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の乖離率はほぼありません(ただし同じ全世界でも連動を目指す指数は異なる)

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)月次レポートより引用
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乗り換えるまでではないけど、新しく買うべきではない


楽天VTの中身が大きく変わったとしても、パフォーマンスがいきなり半分になったり、以前より大きく損したりということはないです。

変わったとしても数%レベルですので、現在保有している人は売却してまで他の投資信託に乗り換える必要はありません。


特に含み益が出ている場合、売却して源泉徴収されてしまうと運用効率が著しく下がってしまうので、できるだけ売却はせずに運用だけでも続けた方がいいと思います。


保有する銘柄が増えてもいいなら、個人的には新たな積立はせずに楽天VTは運用のみ。

そしてeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を新しく積立始めますね。

こうすれば運用金額の上昇は株価の値上がり益と分配金の再投資のみになるので、乖離したとしても金額的にはそこまで大きな金額にはならないと思いますよ。

まとめ


楽天VTの中身で大きく変わった点を紹介しました。

個人的に全世界株式はeMAXIS Slim一択なんですが、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する投資信託がいい人もいると思います。

その場合は、「VT」にのみ投資しているSBI・V・全世界株式インデックス・ファンドがオススメですね。


ただ、私はETFに直接投資する投資信託より、現物株で運用する投資信託の方が長期的なパフォーマンスは上だと思っています。

ETFに投資する投資信託だと分配金に対する三重課税問題があるのに対し、現物株に投資する投資信託では二重課税までですから。


なので個人的には現物株がほぼ100%なeMAXIS Slim全世界株式ですね。

まぁ、この点は本当小さな問題ですので、そこまで気にしなくていいんですけどね。



今回の情報が皆さんの役に立つと嬉しいです。

それではまた次回!

have a pandaful day

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