ども!
節約投資家のぱんだマンです。
突然ですが、皆さん2018年に発表されたeMAXIS NEOシリーズは覚えていますか?
今後私たちの生活を劇的に変える、未来を明るくしてくれるワクワクするような革新的なテーマたちに、AIが自動で投資してくれるインデックスファンドとしてかなり話題となったシリーズです。
当時はどれも今後急成長するであろうセクターに集中投資できるということで人気になったんですが、あれからそれなりに時間が過ぎました。
果たしてそれらファンドがどんなパフォーマンスを叩き出したのか気になりませんか?
そこで今回は話題となったeMAXIS NEOシリーズのパフォーマンスを振り返ってみようと思いますので、今後の投資の参考にしてもらえると嬉しいです。
結果一覧と所見
早速各ファンドのパフォーマンス一覧がこちら。
※2023年11月末時点の月報を基に作成しています。
ファンド/投資対象 | 設定日 | 過去1年 | 過去3年 | 設定来 |
---|---|---|---|---|
宇宙開発 | 2018年8月6日 | 15.3% | 56.8% | 82.0% |
ロボット | 2018年8月6日 | 12.8% | 47.1% | 71.0% |
遺伝子工学 | 2018年8月6日 | -14.0% | -36.1% | -18.8% |
ナノテクノロジー | 2018年12月3日 | -26.6% | -18.2% | 20.6% |
バーチャルリアリティ | 2018年12月3日 | 42.8% | 115.1% | 282.1% |
ドローン | 2018年12月3日 | 20.0% | 57.8% | 107.1% |
自動運転 | 2019年5月28日 | 4.2% | -14.5% | 120.9% |
ウェアラブル | 2019年5月28日 | 5.4% | 24.2% | 128.9% |
フィンテック | 2019年5月28日 | 34.2% | 1.3% | 42.7% |
クリーンテック | 2021年5月7日 | -28.2% | - | -25.6% |
電気自動車 | 2021年5月7日 | -18.2% | - | -38.8% |
水素エコノミー | 2022年3月4日 | -5.6% | - | 11.3% |
コミュニケーションDX | 2022年3月4日 | 13.7% | - | -9.2% |
参考)eMAXIS Slim S&P500 | 2018年7月3日 | 23.5% | 84.0% | 139.3% |
参考)iFreeNEXT NASDAQ100 | 2018年8月31日 | 47.5% | 85.6% | 179.6% |
こうして見ると過去1年はバーチャルリアリティとフィンテック、ドローンが調子が良く、過去3年はバーチャルリアリティ、ドローン、宇宙開発、ロボットなどが高パフォーマンスですね。
特にバーチャルリアリティは設定来で300%近いリターンとかなり奮闘しています。
実際この期間はVR業界を牽引するMetaが急回復しましたし、スマートグラスのSpectaclesなどを開発・販売するSnap、産業に特化したソフトウェアを開発するPTCなどが躍進しました。
なので納得と言えば納得なんですが、本当にそれで判断してしまっていいのでしょうか。
というのも『これから確実に来る!』と言われていた割にはS&P500を超えたのは僅か数ファンドですし、ナスダック100を超えられたファンドはそのバーチャルリアリティぐらいです。
他のファンドは軒並みそれ以下だったことを考えると、それなら単純に『S&P500やナスダック100で良かったんじゃね』って私は思ってしまいますね(信託報酬も高いし)
個人的にはこの「インデックスに長期で勝ち続けられない」という点を憂慮して、以前からこのNEOシリーズをオススメしませんでした。
だってリスクとって集中投資しているのに、主要インデックスにも勝てないファンドに投資する意味はありませんから。
誤解してほしくないのは、私もこれら革新的技術は将来的に莫大なリターンを産むとは思っています。
ただ、その技術がいつ花開くのかは誰にも分かりませんし、花が開いていく過程でも主要インデックスは成長を続けていくということです。
それなら革新的技術に関係する企業を丸ごと含んだS&P500やナスダック100でも十分にその恩恵に預かれませんか?
各銘柄への投資比率は少ないので爆発的な上昇とはいきませんが、その分どの分野が伸びても株価は上昇します。
またChatGPTを開発したOpenAIのような未上場企業であっても、出資しているマイクロソフトの株価はChatGPTのおかげでかなり上昇しました。
そのようなことを踏まえると、個人的にはあえてテーマに絞ったNeoシリーズのようなインデックスではなく、ハイテクや米国など投資対象がある程度幅広いインデックスのが良いと思います。
変に挑戦してここ数年の遺伝子工学みたいな結果になったらそれこそ悲惨ですし、その間失った機会損失まで考えると決して笑えませんから。
有望なセクターに集中投資するのではなく、長期で上昇する信頼のおけるインデックスに集中して資金を投下する。
これが最適解だと思います。
何かしらの参考にしてもらえると嬉しいです。
また次回!
have a pandaful day
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