【CXSE】中国株投資32ヶ月目。株価は上げたが反スパイ法がヤバそう

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定期経過報告

ども!
節約投資家のぱんだマンです。



昨日から中国の天津で世界経済フォーラムが主催する「夏季ダボス会議」が開催されているのは知ってますか?

そこでは多くの国家元首や政府代表、民間企業のトップ、学者などが集まって今の世界の課題を議論するんですが、昨日は開幕式ということで現首相の李強氏が演説を行いました。

中国首相 「夏のダボス会議」で演説 市場開放進める姿勢を強調 | NHK
【NHK】中国の李強首相は、27日開かれた経済フォーラムで演説し、市場開放を進める姿勢を強調しました。厳しい行動制限を伴う「ゼロコ…


演説内容をまとめると

  • 異なる国、民族、文明との間で相互の理解を深め、対話を強化し、意見を一致させることが大事
  • 世界のサプライチェーンの安全と安定を維持するべき
  • 経済・貿易の問題を政治的な問題にすることに断固反対する
  • 中国は高い水準での市場開放を進め、外資系企業の投資や技術協力を呼び込む準備がある
  • 中国は世界経済の回復と成長に強大なエネルギーを提供する
  • 5%前後とする今年の中国経済の成長率目標は「実現可能」


こんな感じの内容で、一部サプライズもある思ったより踏み込んだことを話していました。



そこで今回は毎月公開している中国株ETFの定期報告回をしつつ、中国経済の近況についてご報告しようと思います。

このブログでは、米国株インデックスメインのリスクヘッジとして中国株ETFに積立投資した結果を毎月公開しています。


現在の中国株は政治不安によるカントリーリスクで割安になっているものの、そのポテンシャル自体はかなり高く、中長期的には米国・米ドルの覇権国・基軸通貨の地位に取って代わる可能性があると私は思っています。

なんで一応、米国の覇権が崩れた場合の備えとして資産の一部を中国株にしています。

中国株への長期投資を考えている、もしくは少額でも中国株に投資したいと考えている人がいましたら参考にしてください。


積立設定と投資方針はこんな感じです。

投資金額:約3万円/月
利用証券会社:SBI証券
投資期間:32ヶ月
投資方針:ポートフォリオの3.3%まで積立投資
投資銘柄:中国のトップ民間企業に分散投資できる米国ETFの「CXSE」
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構成上位銘柄が牽引して株価上昇


まずはCXSEの株価の動きですが、この1ヶ月のパフォーマンスは+3.5%と上々。

米中の関係が日に日に悪化している今の状況を考えると『思ったより底堅い』という印象です。


上がった要因としては

  • 米債務上限問題が解決したことで市場参加者のリスク選好度が上昇した
  • ブリンケン米国務長官と習近平が会談し、関係の安定化で一致したこと
  • 景気支援のための金融緩和(利下げ)が行われたこと


まぁ、このうちブリンケン氏の訪中は失敗だったと米国内では言われていますけどね。

意見はなんとか一致させたものの中国側に何一つ譲歩させることはできませんでしたし、バイデン政権の弱腰姿勢を露呈した形となってしまいましたから。



ただ米国の債務上限問題と中国の利下げに関しては中国株にとってプラスでしたね。

特に後者は政策金利を10ヶ月ぶりに引き下げたことで、民間企業の借り入れ需要を少しずつ満たし始めています。


CXSEの上位構成銘柄はナスダック同様テック系ですから、金融緩和(利下げ)=株価上昇が期待できます。

実際、上位5銘柄のここ1ヶ月の株価推移はこんな感じで悪くありませんから、これら大型銘柄が市場を牽引してくれたものだと思われます。

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反スパイ法で外資系企業の脱中国は加速する?


ただ中国株投資家に悲報です。

中国でスパイを取り締まる改正反スパイ法が来月1日から施行されるんですが、これが外資系企業の脱中国を加速させるんじゃないかと懸念されています。


というのも改正前はスパイ行為の適用対象を「国家機密・情報」を横領する行為に限定されていたのが、改正後は国家機密に分類されない情報でも「国家安保および利益に関する場合と見なされればスパイ行為として処罰できる」とあります。

そして恐ろしいことに「国家安保と利益とは何か」というのが正確に規定されていないんですよ。

つまり悪い捉え方をすれば、中国当局員に国家の利益に反すると思われれば健全な企業・その従業員でさえもスパイとして取り締まりを受けるというわけです。

まとめ「経済安全保障法務:中国の改正反スパイ法の概要」 : 企業法務ナビ
まとめ 経済安全保障法務:中国の改正反スパイ法の概要 のページです。


このような国でビジネスしたいと思う企業がいると思いますか?

仮に従業員にスパイ容疑がかけられた場合、企業は「中国当局に必ず協力する」という義務条項になっていますし、捜査の目的で証拠を収集する際には拒否することができません

大事にしている顧客データや機密情報はもちろんのこと、会社が保有する財産情報なども全て中国当局に収集されてしまってはビジネスもクソもありません。


『こんなんやったら絶対ダメでしょ!』って法律ですよ…

だからこそ今後間違いなく中国から離れようとする企業は増加すると予想されているんですが、それがどれだけ中国経済にインパクトを与えるのかは規模がデカすぎて分かっていません。


今後少しずつ世界が脱中国の動きを加速させる中で中国株はどうなっていくか。

最悪私も中国株から撤退することも視野に入れて、引き続き注目したいと思います。



では最後に、現在の投資状況のご報告。

米ドル建てで▲35%、金額ベースだと2,900ドルもしくは23万円の含み損となっています。

上がドル換算、下が円換算です


円安のおかげで円建て評価額の含み損は23万円ほどですが、ドル建てだと未だ3000ドル近い含み損です。

調子の良い米国株とは真逆の展開で、やっぱり中国株のリスクの大きさを痛感しますね。


ですがそもそもリスクヘッジ目的ですし、米国との関係が改善して地政学リスクが低くなればバリュエーションも見直される可能性が高いので投資は引き続き継続します。

中国株への投資を考えておられる方に参考になる情報と私の投資状況を引き続き投稿していきますので、今後も参考にしてくれると嬉しいです。



それでは今回は以上です。

また次回!

have a pandaful day

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