ども!
節約投資家のぱんだマンです。
最近、会社からの案内で「持株会」への入会を勧められました。
なんでも『積立額に対して5%の奨励金を上乗せするお得な制度があるので、もし興味ある人がいたら是非』ってことだったんですが、見事に去年入社した後輩(投資経験ゼロ)が目の色輝かせていました…
まぁ、うちの会社はそこらの中小企業なんで大したものではないんですが、うちの親会社は結構メジャーで業績も右肩上がりなので、そんな会社の株に興味を持つこと自体は理解できます。
しかし、私は持株会への入会は一般人には不要だと思っています。
そこで今回は「なぜ持株会への入会が必要ないか」、後輩に分かりやすく説明するための練習としてまとめようと思います。
よろしければお付き合いください。
持株会の基本的おさらい

まずは持株会について軽く説明します。
持株会とは「従業員が自社もしくは親会社などの株を積立購入できる制度」で、福利厚生として多くの企業に導入されています(東京証券取引所のレポートによると、2121年3月時点で3,239社)
勤めている会社によって積立額に対し〇〇%の奨励金を出すとこもあり、配当金ももちろんあります(自動で再投資される)
私が過去調べた中では、100%の奨励金を出しているところ(株式会社サイボウズ)がありましたが、一般的は5%〜10%が普通だと言われています。
また通常は、自社の株を売買することはインサイダー取引として法律で禁止されていますが、従業員持株会はインサイダー取引には該当せず、購入単価も100株単位ではなく1株から購入できます(つまり少額からできる)
以上のことから、会社側は従業員からも広く資金調達ができて、従業員側は奨励金のおかげで同じ積立金額でも株式を多めに買えて、かつ少額から資産形成できるってわけです。
メリットはあるものの、デメリットがデカすぎる

以上のようなメリットを受け、年々持株会への加入者数は増えています。
- 2015年 262万人
- 2016年 272万人
- 2017年 278.6万人
- 2018年 284.8万人
- 2019年 289.3万人
- 2020年 293.6万人
しかし個人的にはデメリットの方が大きいと思って加入はしていません。
それは言わずもがな、集中投資リスクです。
持株会はどんなに言い繕ろうが、個別株投資になります。
それも自分が給与をもらう会社株式への超集中投資です。
これは流石にリスク過多です。
会社の業績が好調な場合は「株価上昇✖️給与上昇」のダブル利益となりますが、逆に業績が悪化した場合は「株価下落✖️給与下落」でダブルパンチですよ。
投資の基本は分散投資であるのに対し、これでは完全に自社に依存してしまっている状況です。
それに昨今のような世界中のマーケットがクラッシュすることも多々あります。
そんな時、自分の会社には『影響がない』と言えるようなところないですよ。
最悪、会社が倒産してしまった場合には、株式も自分の職も一度にパァーですからね。
自分の将来がかかった資産運用は、億が一にも失敗できません。
そんな時、「個別株を持っている自分」と「インデックスファンドのような分散された投資信託を保有する自分」、どっちがより安定的に運用できるかは火を見るよりも明らかです。
なにせS&P500なら米国大企業の504社に、全世界株式なら全世界の上場株式約3000社に分散投資できる訳ですから、引き受けるリスクの大きさが全然違います。
あとは「株主優待がない」ことや「売却手続きが面倒」というデメリットもありますが、これらは上記に比べれば鼻くそ程度のものなので割愛しますねww
まとめ

持株会は絶対オススメしません。
唯一、サイボウズ株式会社のように奨励金がバグっている会社だけはアリかもしれませんが、それ以外は必要はないでしょう(それでも頻繁に売却して利益確定させる必要があると思います)
『すでに入会して積立している』という人も、今一度自分がとんでもないリスクを背負っているということを認識して、致命的な事態に陥る前に積立を中止し、最終的には売却に向けて動き出した方がいいと思います。
別に自社株を売却したからといって、誰もあなたのことを悪くいう人はいませんし、仕事に対する熱意が変わる訳ではありません。
それに自社株を売って得たお金で、正しい資産運用に回すのが目的です。
大事な大事な老後資金を減らさないためにも、会社や自分がどうなってもお金を稼ぎ続けてくれる分散されたインデックスファンドに投資しましょう。
今回は以上です。
練習に付き合っていただきありがとうございました。
have a pandaful day
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