元陸士長が自衛隊を辞めてよかったと思う理由５選

ども！泊まりの訓練の必需品はモバイルバッテリー、ぱんだマンです。
自衛隊を辞めたいけど、実際のところ辞めても大丈夫なの？と思う方。
安心してください。
マジで最高です。
私は今年の３月任期満了で退職し、４月から民間企業で働いていますが本当辞めてよかったと思っています。
その理由をまとめましたのでご覧ください。

私生活の圧倒的自由度
点呼、掃除、点検からの解放
お金が貯まる
会社の上司と部下の関係が非常にドライ
残業代・手当てが嬉しい
まとめ

私生活の圧倒的自由度

休みで外出するための外出申請
帰隊時間の決められた休み最終日
プライバシーのかけらもない営内生活

これらといい加減おさらばしたくないですか？
自衛隊という組織上、仕方のないことだと分かっています。
、、、しかしだからと言ってこっちも人間です。
自由がほしい時もあるじゃないか！！！

と在籍時はこんな感じで暴れていたんですが、今はもう昔の話。
今は仕事が終われば好きなだけ自分の時間に使える。
お酒飲んでもよし、友人と会うのもよし、家でまったりしてもよし。

もちろん自己責任ですが、その響きがどれだけ嬉しいか。
すべてを管理されていた私たちが、すべてを自身の責任のもと行うことができる。
コレに勝る幸せなし！と強く思います。

点呼、掃除、点検からの解放

毎朝叩き起こされるラッパ、テレビのいいところで行かなきゃいけない点呼、毎日行われる掃除。
そしてたまにくる〇〇点検や○○長の巡視に合わせて行うガチの掃除。
床にはワックスを塗りポリッシャーで磨く。
こんなことばかりで休めますか？

もちろん一人暮らしで掃除しなかったら最悪な環境になりますが、毎日する人は少数派でしょう。
それに休みの日でも鳴るラッパや点呼は完全に囚人と同じです。
せっかくの休みぐらいアラームなしで寝たい！
それをかなえてくれたのが転職と一人暮らしでした。

お金が貯まる

コレは意外じゃないですか？
衣・食・住が無料の自衛隊の方が貯まると思いきや違いました。
私は一人暮らしですので家賃や食費、光熱費、携帯代、車の維持費、保険代が毎月絶対かかる支出なんですが、このトータルで約１０万円ぐらいです。
月の収入が２３〜２５万なので半分以上は残ることになります。
残りは友人との交際費や貯金、投資に回しています。

自衛隊にいた時は確かに家賃や食費などはかかりませんでしたが、毎月中隊に支払う諸経費、高額で独身には必要のない団体保険、送別する隊員のプレゼント代、強制参加な飲み会代（これが酷い）で相当な額が毎月なくなっていました。
また訓練で必要な手袋やアイセーフティ、ライト、パッド等を揃えるのも自費です。
冬季は官品の防寒着では足りないので、メリノウールの靴下やユニクロのウルトラライトダウンを購入し使っていました。

このようなものを揃える＋休みはストレス発散に食事や遊びに行くと、少ない給料はあっという間になくなります。
ですが一人暮らしすると家にいるだけで心が休まりますし、無駄な飲み会や保険も必要ありません。
結果的に自衛隊の時よりもお金が貯まるようになりました。

会社の上司と部下の関係が非常にドライ

自衛隊は良くも悪くも人間関係は密接です。
上の者は下を引っ張り、下は這い上がる。
その関係は訓練が終わっても、休みの日も続きます。

しかし民間企業はそうではありません。
上司は教えることはしますが、基本的にあとは自分でやって伸びるか、伸びないかです。
その責任は全て自分にあります。

これをどう受け取るかはその人の好みです。
つきっきりで面倒見てもらって、その上司のように頼られるよう頑張るのもよし。
基本的なことを教わって、自分の力でガンガンやってもよし。

大事なことは自分がどちらが合っているかです。
私は自衛隊のやり方も好きでしたが、自分の力でやりたいのが勝ったのでそうしました。

残業代・手当てが嬉しい

自衛隊で最も心が折れたのは自分がどれだけ免許を持ってMOSSを取得して、土日祝日様々な訓練に参加しても、どれだけ泊まりの訓練に行っても、平日いつも自隊訓練をしているだけの人と、給料の額は全く変わらないということです。
これは基本給は勤続年数（厳密には号俸）で決まっているためです。
ですがどう考えても私は納得できませんでした。

免許やMOSSが増えるたびに参加する訓練は増えて仕事している時間数は増えているのに、残業代や深夜手当て、休日勤務手当てが出ないため、毎日定時に来て定時に帰る人と変わらない給料。
これでどうやってモチベを保てと言うのか。

それが今は残業すれば残業代が５分おきに発生し、休日に出勤すれば休日出勤手当て、深夜働くことがあれば深夜手当て。
自分が働いた分だけ見返りがある。

私はそこが一番嬉しかったです。