ども!
節約投資家のぱんだマンです。
王道的なインデックスファンドが多かったニッセイさんの「購入・換金手数料なしシリーズ」ですが、先月から急に尖ったファンドも出し始めました。
以前紹介したナスダック100に連動するインデックスファンドはその一つ。

そしてもう一つは、ナスダック100投信と同日にリリースされた日本初となる米国のSOX指数に連動したインデックスファンド「<購入・換金手数料なし>ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)」
このファンドが面白い!
というのも、連動を目指す指数というのが今のデジタル社会を支える半導体関連の銘柄で、半導体の設計や製造、流通、販売なんかを手掛ける銘柄で構成されているんですよ。
半導体は「産業のコメ」と呼ばれていて電子製品にはかかせない部品ですから、今後の技術革新に合わせて間違いなく伸びる分野だと言われています。
そんな分野に超低コストで投資できる投資信託ができたんですから、紹介せずにはいられませんよね!
私みたいなハイテク好き、もしくはハイリターンを求めている人は参考にしてください。
ファンド概要と将来性
設定日 | 2023年3月31日 |
---|---|
信託期間 | 無期限 |
連動対象 | SOX指数(配当込み、円換算ベース) 為替ヘッジなし |
販売手数料 (購入時手数料) | なし |
信託報酬 | 年率0.1815%(税抜0.165%) + 監査費用として年率0.0011%(税抜0.001%) |
信託財産留保額 | なし |
主な販売会社 | SBI証券、楽天証券、SBI新生銀行 |
まずファンド概要は上記の通りで、米国に上場する株式等に投資することで「SOX指数(配当込み、円換算ベース)」への連動を目指しています。
この指数最大の特徴は半導体に関わる30の銘柄で構成されている点で、毎年9月に組入銘柄の見直しがあるものの銘柄自体が非常に少ないです。
そのため1銘柄あたりの構成比率が高く、上位10銘柄で60%を超すほど。

これだけある意味、片寄っててセクターも絞られているので上昇時の勢いはすさまじいです。
実際コロナショックで半導体が不足した時やビットコインのマイニング需要が急増した時などは株価が跳ね上がり、S&P500ではあり得ないようなリターンを短期的には叩き出しています。
加えて、今後も社会インフラとして経済の維持・発展には欠かせないものなので長期的な成長余地がまだまだ期待できます。
つまり、投資することでそのリターンの恩恵も受けられるかもしれないということ。
以下はニッセイのページから抜粋したSOX指数の推移なんですが、この十数年のパフォーマンスはS&P500はもちろん、あの最強指数のナスダック100すらも超えています。
GAFAM全盛期のナスダック100を超えるって普通にヤバない?

そして今後のことも考えてみてください。
あらゆる産業がすでに莫大な半導体を利用しているにも関わらず、今後はさらに
- 5G
- ビッグデータ
- AI
- IoT
- 自動運転
- ロボティクス
- スマートシティ
- メタバース
などなど、デジタル社会をもう一歩先へ導く革新的技術が現実化しようとしています。
実際、半導体の市場規模は年々大きくなっていますし、各分野で見ても増加傾向にあります。

そして今や、その汎用性の高さや経済を支える重要性から「安全保障の一翼すら担う」と考えられており、米国なんかは
- 国内・海外企業を支援して生産拠点を自国内に作らせる
- 半導体産業に対し巨額の補助金を投資
- 輸出規制を強化して技術の流出を防止
こんな感じでガチで取り組みまくっています。
米国以外も欧州や中国、台湾、韓国などが独自に半導体産業を支援する政策を展開していますから、半導体の進化はこれからさらに加速すると思いますよ。

魅力的だが、投資するかは悩む
ただ、そうはいっても個人的には気になるところも。
例えば、分散性。
SOX指数は30銘柄とお世辞にも分散しているとは言えませんし、セクターも半導体という共通の技術で繋がっているので下落する時はほぼ全ての構成銘柄も下落します。
また半導体セクター自体、法規制や業界の動向に左右されやすく、景気に敏感で不況に弱い一面があります。
同じ30銘柄でも各セクターごとに分散しているNYダウはもちろん、ハイテク銘柄が多いナスダック100だって金融とガス・石油以外の銘柄が含まれていて分散性がありますからね。
長期的には儲かるのが分かっていても『なかなか特定の分野・技術に集中投資することは難しい』ってのが個人的な見解です。
それに、ナスダック100に投資していれば自動的に半導体セクターを含めたハイテク株全体に投資できちゃうんですよねw
2023年4月5日時点での構成上位30銘柄を見ても
- 4位 エヌビディア
- 9位 ブロードコム
- 15位 テキサスインスツルメント
- 18位 アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
- 19位 クアルコム
- 20位 インテル
- 26位 アプライド・マテリアルズ
- 29位 アナログ・デバイセズ
こんな感じで結構半導体銘柄が入っていますし、これ以降ももっとあります。
リスクとリターンのバランスを考えても、ナスダック100への投資で半導体銘柄への投資は十分って考えますね。
なにも将来が期待されているのは半導体セクターだけではありませんから、それらを含めてハイテク技術にまるっと投資できる方が私的には好みです。
まぁ、それでも約0.2%という低コストで半導体銘柄にまとめて投資できる投信は他にありませんから『よりリターンを求めたい』って人は利用するといいかもしれませんね。
値動きが激しいのでコア資産には向かないと思いますけど。
ニッセイさんが見せてくれた新しい姿勢、嫌いじゃありません!ww
それでは今回は以上です。
また次回!
have a pandaful day
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