会社の持ち株制度は危険。失職と暴落のダブルパンチ待ったなし!お得な使い方はあるの?

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投資

ども!
節約投資家のぱんだマンです。


皆さんの会社には持ち株制度(従業員持株会)ありますか?

私が勤めている会社は小さい企業ですが、福利厚生の一環として持ち株制度があります。
親会社の株ですけどね。

奨励金も5%ほどつくので、やっている社員も多いです。


ですが私はやっていませんし、今後もやるつもりはありません。

理由はいくつかありますが、一番デカイのはこれです。
リスク過多になるため

詳しく説明します。

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リスク過多になるため

https://www.smbcnikko.co.jp/corporate/welfare/esop/jservice/about/index.html

この場合のリスク過多とは、株価の上下ではありません。
人的資本と金融資本の一極集中のことを言っています。

人的資本とは、私たち自身が時間を切り売りし、労働を対価に得られるお金のことです。
金融資本とは、投資したお金が株価の値上がりや配当金などによって得られるお金のことです。


持ち株制度はこの両方を一つの会社に委ねることになります。
自分は一つの会社で働いてお金を稼ぎ、投資したお金は同じ会社の株価に上下される。

もし〇〇ショックや〇〇危機などが起こって、全世界または全セクターの株が下がったらどうしますか?
もしくは会社の不祥事が見つかったり、強力なライバル会社が現れたり、災害が起こったり。

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昔、東京電力という日本を代表する安定した大企業がありました。(今もありますが)

首都圏の電力網を一手に担っていて、かつ参入障壁の高い電力事業はビジネスとして非常に堅いものでした。
2〜3%前後の配当も安定していて、『潰れることはない!』とまで言われていました。

しかし2011年3月11日、東日本大震災で状況は一変しました。

原発事故と放射線汚染で株は連日ストップ安となり、震災直前には2000円あった株価は200円程度に。
現在でも株価は400円台前半に留まり、 配当も未だに再開されていません。

また、グループ会社の売却や希望退職の募集実施によって、連結ベースで7,400人、単体ベースで3,600人の人員削減を2013年までに実施し、多くの方が会社から離れました。
さらに管理職の年収を25%減らし、一般社員の年収も20%も削減しています。


これが現実です。


もし皆さんが東京電力に勤めていて、持ち株制度で資産形成を図っていたらどうなっていたでしょう?
株価は10分の1近くまで暴落し、10年近くたっても未だ回復せず。

給料やボーナスも下がり、そもそも会社に残れているかも分かりません。

持ち株制度で資産形成を図るということは、なにか大きな災難で全てが崩壊する危険があるということです。

その他デメリット

リスク過多ほどのデメリットではありませんが、小さなデメリットも紹介します。
全部で4つあります。

  1. そこまでのリターンは見込めないこと

    つい最近になって日本株は過去最高値を更新しましたが、それまではバブル以前の株価を超えることができませんでした。
    もちろん成長している企業も多くありますが、株価が低迷または伸び悩んでいる企業が多いのも事実です。
    それなら成長が見込めてリスク分散できる全世界株式インデックス先進国株式インデックスなどでいいと思います。
  2. 単元株でしか売却できないこと

    持ち株制度は購入の際は、1株から買うことができますが、売却はそうでないことが多いです。
    銘柄ごと違うので一概に言えませんが、100株、300株などある程度まとまった額でしか売れませんのでご注意ください。
  3. 議決権がないこと

    持株制度は持株会の理事長が株主となるため、いくら皆さんが株数を所有していても株主総会など出れませんし、議決権もありません。
    いくら会社に言いたいことがあっても言えませんし、会社から見れば”物言えぬ株主”のようなもので、会社にとっては非常に都合が良い存在です。
  4. 株主優待がないこと

    議決権と同様、その所有株の名義はすべて従業員持株会になるので株主優待制度は利用できません
    ですから株主優待で有名な企業にお勤めの場合でも優待はありません。
    優待が欲しければ、持株会ではなく自分の個人口座で購入しましょう。

対処法はないの?

まずは自分の証券口座で、自分の会社以外の株式を保有しましょう。
どうしても自分の会社を応援したい、または株主優待が欲しいなら、自社株を自分の証券口座で買いましょう。(重要な未公開情報を知っている場合はインサイダー取引になるので注意)



ですが持ち株制度を利用したままお得に使いたいという方もいるでしょう。
『奨励金が10%以上もつくし、やってみたい!』とか『上司の命令で社員は半ば強制で・・・』とか。

そういう方にオススメできる方法が、売却できる段階になったらすぐ売却することです。

銘柄(または持株会規則)によっていくらから売却できるのかは異なりますが、できる限り速やかに売却することで奨励金のメリットを得つつ、元本毀損のリスクを減らすことができます

私の知人の話になりますが、その知人は3ヶ月ごとに売却しています。
奨励金は購入金額に対して決まるので、すぐ売却しても問題ないようです。
ただ売却の手続きは面倒らしいですが、それでも株価が暴落しなければ奨励金で十分利益は出るそうです。

まとめ

基本的には持ち株制度は利用すべき物ではありません。
奨励金などのメリット以上のリスクがあり、資産形成どころか人生が崩壊する可能性があります。

通常、インデックス投資などの長期投資で老後資産を形成する場合、暴落やマイナス局面は平均取得単価を下げるチャンスであり、喜ぶべきものです。

ですが持ち株制度は、個別株投資と同じように株価が戻るかはその企業次第なので、最悪お勤めの企業と共倒れです。

資産形成したいならリスクが分散されているインデックス投資や複数銘柄への高配当株投資でいいと思います。


ではまた次回!

have a pandaful day

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