【CXSE】中国株投資29ヶ月目。独裁色強まった全人代で今後の中国株が不安

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定期経過報告

ども!
節約投資家のぱんだマンです。



今回は毎月公開している中国株ETFの定期報告回ですが、3月といえば日本の国会に相当する中国の「全人代」ですね。

今年は5日から開幕されて例年通り、向こう1年間の政治・経済・社会など各分野の政策運営方針が発表されたりしたんですが、やっぱ一番ビッグなニュースは「習近平氏が正式に国家主席に選出されて異例の3期目政権が始動した」というところでしょう。

中国の習近平氏を国家主席に3選…党・国家・軍の頂点握る異例の3期目政権が始動
【読売新聞】 【北京=吉永亜希子、川瀬大介】中国の全国人民代表大会(全人代=国会)は10日、北京の人民大会堂で全体会議を開いた。国家主席や国家中央軍事委員会主席などの選挙が行われ、昨秋の共産党大会で党総書記として3期目をスタートさせ


これにて晴れて党、国家、軍の三つの最高指導ポストを引き続き習氏が握れることになりましたから、ここからが中国という国のいく末を占う分水嶺になるかもしれません。

対立を深める米国と安定した関係を構築しながら落ち込んだ経済を再生させるのか、それとも米国や日本、西側諸国に対して覇を唱えてしまうのか。


怖いながらも目を背けてはいけないターニングポイントがついに過ぎ去ってしまいましたから、私たち個人投資家もしっかり今後の情勢を追っていきましょう。

そこで今回はこの1ヶ月の投資状況と全人代での内容を紹介しようと思います。



このブログでは、米国株インデックスメインのリスクヘッジとして中国株ETFに積立投資した結果を毎月公開しています。

現在の中国株は、政治不安によるカントリーリスクで割安になっているもののポテンシャルはかなり高く、中国という国自体も中長期的には米国・米ドルの覇権国・基軸通貨の地位に取って代わる可能性があると私は思っています。

なんで一応、米国の覇権が崩れた場合の備えとして資産の一部を中国株にしています。


積立設定と投資方針はこんな感じです。

投資金額:約3万円/月
利用証券会社:SBI証券
投資期間:29ヶ月
投資方針:ポートフォリオの3.3%まで積立投資
投資銘柄:中国のトップ民間企業に分散投資できる米国ETFの「CXSE」
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この1ヶ月は僅かに下落


まずはCXSEの株価の動きですが、この1ヶ月のパフォーマンスは▲2.28%と小幅な下落。

先月と合わせると20%程度も下落したことを考えると、やはり中国株には米国株や欧州株以上のリスクを感じますね。


下落した要因として考えられるのは、冒頭でも紹介した全人代です。

ここで李克強首相が発表した2023年の国内総生産(GDP)の成長率目標が市場予想より低い「5%前後」ということで、市場は失望売りが加速。

しかも李克強首相が示した今後の経済政策も正直有効的なものとは言い難く、市場を不安にさせてしまいました。


まぁ、これには2年連続で成長率目標をミスするのは共産党的にもヤバいということで、あえて低めに設定していると言われていますが、それでも中国経済が他国と並ぶ程度の成長しかしないなら中国への投資価値ってないですよね。

ただでさえカントリーリスクが高くて投資家保護の仕組みもないんですから、せめてリスクに見合ったリターンがないとやってられませんよ。


しかも以前も言いましたが、ここからの習政権はこれまで違って独裁色が強まっています。

【CXSE】中国株投資24ヶ月目。経済に精通する李克強首相が退任でどうなる?!
毎月3万円をS&P500のリスクヘッジで中国株投資。ハイテクや不動産業界の規制緩和に動いていたNo2失脚。


今まで経済面を支えてきた現実派な李克強首相やチャイナセブンの一員であった汪洋氏などはこの全人代を最後に完全に排除され、周囲は完全に自分の意見に同調するメンバーで固めているのが習政権です。

なので個人的にはかなり中国株に対してはネガティブに見ているんですが、果たしてどうなるんでしょうかね。



現在の保有状況は米ドル建てで▲30%、金額ベースだと2,270ドルもしくは21万円の含み損となっています。

先月と比べると含み損が約3万円膨れましたが、投資方針が変わるまでは積立投資を継続しますよ。

上がドル換算、下が円換算です

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ここ1ヶ月のCXSE構成銘柄上位の動きはこんな感じで、上がっている銘柄と下がっている銘柄が二分している感じ。

中でもオンラインゲームやECサイトを運営するIT大手「ネットイース(網易)」の調子が良かったです。

左:CXSE構成銘柄 右:トップ5社の値動き


おそらく2022年第4四半期(10~12月)決算が良かったこと、中国当局が輸入ゲームのリリース(出版)許可を承認したことが原因でしょう。

なにせ輸入ゲームの審査は2021年6月を最後にストップしていましたから、審査が再開して実際に承認されたことはオンラインゲーム大手のネットイースにはポジティブなニュースです。

中国:輸入ゲーム新規承認27件、テンセントや網易などリスト入り / 中国産業データ&レポート 亜州ビジネス
 【亜州ビジネス編集部】中国の国家新聞出版署は20日、輸入ゲームのリリース(出版)許可審査の結果を発…


ちなみにCXSEの構成銘柄はこのようなIT系(ビッグテック)が多いんですが、これら企業に対する規制については全人代では特に出ませんでした。

個人的には今後アリババやテンセントなどビッグテック企業に対する規制を緩めて経済成長を狙うと思っていただけに、ちょっと肩透かしを食らいましたね。


今後、新たな首相(ナンバー2)となった李強氏が米国との関係がこじれていく中で

  • どんな政策を打ち出していくのか
  • どのような手腕でコントロールしていくのか

しっかり見極めていきたいと思います。


ってなわけで含み損が拡大した1ヶ月ではありましたが、引き続き長期を見据えてのんびり投資を続けようと思います。

というわけで今回は以上です。



また次回!

have a pandaful day

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