ども!
節約投資家のぱんだマンです。
「eMAXIS Slimオールカントリー(通称オルカン)」や「たわらノーロード全世界株式」、「2559」など、全世界の株式に幅広く投資している人に朗報です。
11月10日、全世界株式インデックスで最もよく使われるMSCI社の指数「ACWI」の銘柄入替が発表されました(All Country World Indexの略)
上記記事によると、新たに83銘柄が追加されて78銘柄が除外されるとのこと。
このACWIは世界50か国の株式市場の時価総額約85%をカバーし、世界中の投資家や投資信託などの運用基準として採用されるなど、非常に信頼性が高い指数です。
長期で見てもパフォーマンスは右肩上がりに成長していますし、世界中の国や地域に分散しているおかげでリスクも抑えられています。

このことから『リスクを抑えつつ長期でリターンも狙いたい』という人がACWIに連動する全世界株式に投資していると思いますが、そんな大人気な指数が「一体どんな銘柄を入れたか」気になりませんか?
そこで今回は、入れ替えられた銘柄のうち時価総額が最も大きい3社を紹介したいと思います。
全世界株投資派の皆さんは是非参考にしてください。
コンチネンタル・リソーシズ【CLR】

コンチネンタル・リソーシズ【CLR】は米国のエネルギー企業で、米国北部・南部・東部の広い範囲で主にシェールオイル・ガスの探査、開発、生産する事業を展開しています。
設立は1967年で、現在の時価総額は約265億ドル。
日本だと富士通や日本郵政ぐらいの企業価値ですね。
上場からの株価推移はこんな感じで、原油価格に強く影響されます。

第2四半期決算の純利益は前年同期の4倍以上の12億1000万ドルと好調だったんですが、第3四半期決算は10億ドルと減少。
売上高と一株あたり利益(EPS)でも市場予想を下回ってしまいました。
また創業者一族が買収を提案しているので、今後の交渉次第で非上場化になってしまうかも。
ファーガソン【FERG】

ファーガソン【FERG】は米国やカナダを中心に住宅や企業・公共団体向けに配管や空調システム、暖房関連機器などを提供する企業で、本部はイギリスのバークシャー州にあります。
設立は1887年で、現在の時価総額は約251億ドル。
日本だとJR東海ぐらいの企業価値で、上場からの株価推移はこんな感じ。

前回の第4四半期決算では売上高と一株あたり利益(EPS)で市場予想を上回る結果を叩き出しましたが、前年比で純利益が-14%、純利益率で-29%と大きく落ち込んでいるのが気になるところですね。
ただ収益自体は年々拡大傾向にある企業なので、今後の変化に期待。

アスペン・テクノロジー【AZPN】

最後に紹介するのは、プロセス製造の最適化ソフトウェア・サービスの世界最大手のアスペン・テクノロジー【AZPN】です。
プロセス製造とは主に流体を原材料とする製造業のことで、化学薬品や石油などを原料として製造する科学プラントや製油工場などが当てはまります。
これらの製造過程は非常に複雑かつ多様な管理が求められるんですが、その管理を最適化するソフトウェアを提供するリーディング企業です。
設立は1981年で、現在の時価総額は約154億ドル。
日本だと塩野義製薬ぐらいの企業価値で、上場からの株価推移はこんな感じ。

2023年度第1四半期の業績は売上高が2581万ドル、EPSも2.20と前年比+185.7%で市場予想を上回ったものの、営業損益が5118万ドルの赤字で最終損益も1124万ドルの赤字でした。
ただ、ほとんど設備投資が必要がないソフトウェア企業で、安定した収益が期待できるサブスクリプションモデル、シェブロンやロッテケミカルなど2100社以上の世界的企業との実績。
個人的にこういうオールドエコノミーとニューエコノミーを繋ぐような企業は今後も伸びると思っているので、つい応援したくなっちゃいますね。
まとめ

新たに指数に追加された上位3銘柄を紹介しましたが、この他にも80銘柄が追加されています。
残念ながら日本の企業は新たに追加されませんでしたが、こうやって成長する企業を取り込むことで指数は長期的に右肩上がりに成長するんですね。
私たちインデックス投資家はその成長の波に乗り続けることで資産を拡大できるってわけですから、インデックス投資ってよくできた投資法ですよね。
相場環境はあまり良くありませんが、『また一つ全世界株式が進化した』と思って投資している人は自信を深めてください!
それではまた次回。
have a pandaful day
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